食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06000120149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えStreptomyces violaceoruber AS-10株由来食品用酵素phospholipase A2の安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2023年2月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月1日、遺伝子組換えStreptomyces violaceoruber AS-10株由来食品用酵素phospholipase A2の安全性評価に関する科学的意見書を公表した(2022年7月7日採択、PDF版16ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2023.7458)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素ホスホリパーゼA2(ホスファチジルコリン2-アシルヒドラーゼ EC 3.1.1.4)は、遺伝子組換えStreptomyces violaceoruber AS-10株を用いて、NAGASE(Europa)GmbH(訳注: 長瀬産業株式会社の連結子会社)により生産される。
 当該遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞及びそのDNAを含有しない。
 当該食品用酵素は、以下の製造工程4工程にて使用されることが意図されている。
・ 卵加工工程
・ 焼成工程
・ 油脂の脱ガム工程
・ チーズ製造用の乳加工工程
 総有機固形物(TOS)残留物は、油脂の脱ガム工程により除去されるため、食事性ばく露は、残りの食品製造工程3工程に関してのみ算出され、欧州集団における当該食品用酵素-TOSへの食事性ばく露は、1日あたり最大0.41 mg TOS/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は提起されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された中間用量である191.2 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは460を超過した。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、一致は検出されなかった。CEPパネルは、意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー性感作及び誘発反応のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7458