食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05990160149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えRhizopus arrhizus AE-G株由来食品用酵素グルカン1 ,4-α-グルコシダーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2023年1月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月16日、非遺伝子組換えRhizopus arrhizus AE-G株由来食品用酵素グルカン1
,4-α-グルコシダーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(2022年12月6日採択、_PDF版15ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2023.7753)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素グルカン1
,4-α-グルコシダーゼ(4-α-D-グルカン グルコヒドロラーゼ; EC 3.2.1.3)は、非遺伝子組換えRhizopus arrhizus AE-G株を用いて、Amano Enzyme Inc.(天野エンザイム株式会社)により、生産される。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞を含有しない。
 申請者は、当該食品用酵素を焼成工程、コーヒー加工工程、酵素分解乳成分(enzymatically modified dairy ingredients(EMDI))製造工程において使用することを提案している。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、当該食品用酵素と関連する意図される用途として、焼成工程のみを検討した。
 欧州集団における当該食品用酵素-総有機固形物(TOS)への食事性ばく露は、1日あたり最大0.94 mg TOS/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は提起されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。CEPパネルは、試験された最高用量である1
,868 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも1
,987と算出された。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、1件の一致が検出された。一致したアレルゲンは、Schizophyllum commune由来グルコアミラーゼ・Sch c 1であり、パン職人喘息(baker’s asthma)と関連する職業性呼吸器アレルゲンとして記述されている。CEPパネルは、意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー性感作及び誘発反応のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において焼成工程に使用される場合、安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7753