食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05980720314
タイトル ドイツリスク評価研究所(BfR)、BfRミール・スタディ(Mahlzeiten fur die Expositionsschatzung und Analytik von Lebensmitteln(食品のばく露評価及び分析のための食事))について改めて紹介
資料日付 2023年1月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツリスク評価研究所(BfR)は1月4日、BfRミール・スタディ(Mahlzeiten fur die Expositionsschatzung und Analytik von Lebensmitteln(食品のばく露評価及び分析のための食事))について改めて紹介した。概要は以下のとおり。
 私たちが、食品から平均してどのくらいの量の望ましくない物質を摂取しているのか?地域、季節や栽培法により食品の汚染状況は異なるのか?調理法が食品に与える健康への影響について?等の疑問に、BfRミール・スタディは役立つ。BfRの専門家は、調理済み食品に含まれる物質について大規模に調査している。その目的は、ドイツ国民に起こり得る食品リスクを正確に把握することである。
 BfRミール・スタディは、いわゆるトータルダイエットスタディ(TDS)であり、ヒトの平均的な食事に含まれる物質の平均的含有量を決定するために、国連食糧農業機関(FAO)や世界保健機関(WHO)により推奨されている手法である。消費調査から得られる情報、つまり、ドイツではどの食品がどの程度消費されているかという情報を組み合わせることで、ドイツ国民が摂取する物質の平均的な総摂取量を、確実かつ詳細に把握できる。
 BfRミール・スタディは、他のTDSと比較して、調査した食品数や物質数において世界で最も包括的な研究の一つである。調査の過程で、約6万個の食品について、約330種の望ましい物質と望ましくない物質が調べられる。その中には、重金属、カビ毒、残留農薬や栄養素等がある。この調査は、ドイツの家庭における摂取行動を代表するものである。ドイツで最も摂取されている食品の90%が調査に含まれている。ここには、滅多に摂取されないタラの肝臓やボルチーニ茸等、特に好ましくない物質を含む可能性のある食品も含まれている。
 分析する前に、食品は通常消費される方法で調理される。ジャガイモは、例えば、マッシュポテト、フライドポテト、ポテトの炒め物等に加工される。その理由は、調理の際に物質の含有量が変化する可能性があるからである。ビタミンは調理中に失われ、アクリルアミド等の潜在的な危険物質は、反対に強力な加熱を伴う調理時に生成される。また、ヒ素化合物のように、米を洗って炊くときに部分的に水に移行することもある
 平均的な含有量を算出し、分析費用を有効に利用するために、類似した食品をいわゆるプールしてグループ化している。例えば、異なる種類の蜂蜜や異なる産地の米等、類似の食品の様々な製品タイプ、摂取方法や栽培方法は、市場における重要性に応じて考慮される。一つの食品に対して、複数の プール検査の集計、分析が可能となる。例えば、リンゴについては、異なる地域、季節、栽培方法(慣習的/有機)、調理品(リンゴソース等)のプールで分析される。
 BfRミール・スタディ対象物質リスト(2023年現在)
・基本モジュール(元素や環境汚染物質:各種ヒ素、有機スズ化合物、ダイオキシン類等)
・パーフルオロアルキル物質及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)
・マイコトキシン
・プロセス汚染物質(アクリルアミド、グリシドール、多環芳香族炭化水素等)
・食品添加物(安息香塩酸、亜硝酸塩、ソルビン酸塩等)
・栄養素(ビタミン類、元素、微量元素)
・残留農薬
・薬理学的活性物質(アミノグリコシド系、アンフェニコール、キノロン系等)
・食品接触材料から移行する物質(ミネラルオイル飽和炭化水素類、ミネラルオイル芳香族炭化水素類、可塑剤等)
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/cm/350/was-im-essen-steckt-die-bfr-meal-studie.pdf