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資料管理ID syu05980370384
タイトル フランス公衆衛生局、フランスのカンピロバクター感染症に関する2021年度の年次モニタリングデータの報告書を公表
資料日付 2022年12月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス公衆衛生局は12月28日、フランスのカンピロバクター感染症に関する2021年度の年次モニタリングデータの報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 フランス公衆衛生局は毎年、カンピロバクター感染症に関するモニタリングデータの完全な報告書を同局ウェブサイトで公表している。同モニタリングは、カンピロバクター及びヘリコバクターに関するナショナルリファレンスセンター(CNR)及び届出義務のある集団食中毒の報告に基づいている。
 2021年では、カンピロバクター感染症のモニタリングにより、ここ数年間ですでに観察されている疫学的、生物学的傾向が確認された。カンピロバクターに関する2021年度の主要な数値は以下のとおり。
・優勢細菌種: Campylobacter jejuni
・子供の症例数と罹患率が高く、0歳~9歳の子供の罹患率が最も高い(人口10万人あたり27例)。
・男性では人口10万人あたり15例であるのに対し、女性では同11例と、男性の感染が多い(20歳?39歳の年齢層ではこの傾向は顕著ではない)。
・感染のピークは夏期である。
・フルオロキノロン系及びテトラサイクリン系に対する高い耐性は、ここ数年変わっていない。
・定期的に検査される6種類の抗菌性物質について、耐性率の顕著な増加はない。
・集団食中毒事例において、感染源として特定された第1位の食品(原因食品又は疑われた食品)は鶏肉製品であった。
 CNRが記載したカンピロバクター菌株の数は、ネットワークの検査室によるオンラインデータ入力が確立された2013年以降、増加している。これに対し、欧州レベルでは、カンピロバクター感染症の届出数の動向は2016年~2020年の期間、安定していた。フランスで観察されたこの増加は、カンピロバクター感染症の実際の増加の反映であるかもしれないが、検査室の技術的プラットフォームの統合や、マルチプレックスPCR(同一検体から複数の対象病原体の存在を同時に検出可能な診断検査)の使用がますます体系化され、カンピロバクター属菌の検出が容易になったこと等の複数の要因が、分離株数の増加、ひいては当該期間中のネットワーク検査室からの届出の増加の原因となったとも考えられる。
 当該報告書(8ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.santepubliquefrance.fr/content/download/496791/3729538?version=1
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス公衆衛生局
情報源(報道) フランス公衆衛生局
URL https://www.santepubliquefrance.fr/les-actualites/2022/infections-a-campylobacter-donnees-epidemiologiques-2021