食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05970740149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品に含有される昆虫とアレルゲン性評価との関連性に関するEU-FOR A SERIES 5報告書を公表
資料日付 2022年12月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月14日、食品に含有される昆虫とアレルゲン性評価との関連性に関するEU-FORA SERIES 5報告書を公表した(8月31日承認、PDF版9ページ、DOI: https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.e200909)。概要は以下のとおり。
 欧州グリーン・ディール(European Green Deal)における「Farm‐to‐Fork」戦略は、持続可能な食料システムへの移行を加速し、食料システムを公正で健康的かつ環境に優しい(environmentally friendly)システムとすることを目的としている。
 昆虫は農業の循環性に貢献し、従来のタンパク源を補完する理想的な候補となる。この文脈において、欧州食品リスク評価(European Food Risk Assessment(EU-FORA))フェローシップ・プログラムの枠組みにおけるワーキング・プログラムが、スペイン国立研究評議会との協働の下、ドイツ連邦リスク評価研究所において開発された。
 本テクニカルレポートは、フェローが関与した活動の詳述を目的とする。研修の一環として、フェローは食用昆虫とアレルゲン性に関する文献検索を実施し、493件のヒットを得た。得られた検索結果から、アプリケーション「EndNote」を使用して、文献200件を収載する包括的かつ科学的データベースを構築した。
 さらに、「持続可能な食料システム: EUにおける規制の枠組み及びFarm-to-Fork戦略に対する昆虫の貢献」と題する広範囲に渡る科学的レビューが起草され、査読付きジャーナルへの掲載に向け送信された。本レビューでは、昆虫に関して重要となる複数の課題(規制の枠組み、市場の状況、表示及び管理、食品・飼料としての応用、消費者の受容、アレルゲン性リスク評価)にアプローチしている。
 食品加工工程が昆虫のアレルゲン性に与える影響を分析するため、多様な食品サンプルが準備され、模擬消化管プロトコルを用いて人工的に消化された。
 酵素免疫吸着測定法(ELISA)等、読み取られた情報を分析するためのさらなる実験室作業が議論され、提案され、7月末に実施予定が組まれた。
 結論として、本ワーキング・プログラム、及び、様々な機関により提供された追加活動や研修を通じ、フェローは、新食品としての昆虫及びその安全性評価を中核として、食品安全に関してより広い視野を獲得することができた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/e200909