食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05970300105 |
タイトル | 米国食品医薬品庁(FDA)、食料生産動物用に販売又は流通させた抗菌性物質に関する2021年概要報告書を公表 |
資料日付 | 2022年12月20日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国食品医薬品庁(FDA)は12月、食料生産動物用に販売又は流通させた抗菌性物質に関する2021年概要報告書(PDF版、49ページ)を公表した。概要は以下のとおり。 抗菌性有効成分を含有する動物用医薬品の申請を承認又は条件付きで承認された全ての提供者は、毎年、食料生産動物に使用するために販売又は流通させたそれらの薬剤に含まれる各成分の量をFDAに報告しなければならない。FDAはこの情報を取りまとめ、年1回の概要報告書として一般に開示している。この報告要件は、ヒトと食料生産動物の両方で使用が承認されている抗菌性物質の相互作用(薬剤耐性を含む)、有効性及び安全性の継続的分析においてFDAを支援するため、2008年に議会によって制定された。 当該概要報告書は、食料生産動物での使用が承認され、活発に販売されている抗菌性物質製剤について、2012年から2021年の販売及び流通データを動物種別推定値で示すとともに、医薬品分類別、医療上の重要性別(※脚注)、投与経路別、適応症別、及び調剤状況別に示している。 本報告書の主要な結果として、以下が挙げられる。 1. 食料生産動物での使用が承認された医療上重要な抗菌性物質の国内販売及び流通量 ・2020年から2021年にかけて1 %未満減少した。 ・2015年(販売ピーク年)から2021年にかけて38 %減少した。 ・2012年から2021年にかけて33 %減少した。 ・国内販売量のうち最多(2021年には3 ,916 ,864 kg)であるテトラサイクリン系は、2020年から2021年にかけて1 %減少した。ペニシリン系は19%減少し、マクロライド系及びリンコマイシン系はそれぞれ21% 増加した。 2. 食料生産動物での使用が承認された医療上重要な抗菌性物質の2021年の国内販売及び流通量 ・牛での使用は41 %、豚は42 %、七面鳥は11 %、鶏は3 %、その他の種あるいは不明3%と推定されている。 ・テトラサイクリン系は65 %を占め、ペニシリン系は10 %、マクロライド系は9 %、サルファ剤は5 %、アミノグリコシド系は6 %、リンコマイシン系は3 %、セフェム系は1 %未満、及びフルオロキノロン系は1 %未満であった。 ・セフェム系の79 %、サルファ剤の45 %、アミノグリコシド系の52 %及びテトラサイクリン系の43 %が牛での使用を意図していたと推定されている。リンコマイシン系の89 %及びマクロライド系の41 %が豚での使用が意図されていたと推定されている。ペニシリン系の72 %は、七面鳥での使用を意図していたと推定されている。(※脚注)「医療上重要な抗菌性物質」は、ヒト用医薬品として医療上重要であると判断された抗菌性物質である。 当該報告書に関するFDAのニュース記事(2022年12月12日)は、以下のURLから入手可能。 https://www.fda.gov/animal-veterinary/cvm-updates/fda-releases-annual-summary-report-antimicrobials-sold-or-distributed-2021-use-food-producing |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/食品医薬品庁(FDA) |
情報源(報道) | 米国食品医薬品庁(FDA) |
URL | https://www.fda.gov/media/163739/download |