食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05960630149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としてのLemna minor及びLemna gibbaの植物全体に由来する原材料の安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年11月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月30日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのLemna minor及びLemna gibbaの植物全体に由来する原材料の安全性に関する科学的意見書を公表した(9月28日採択、PDF版20ページ、DOI: https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7598)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養・新食品・食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのLemna minor及びLemna gibbaの植物体全体に由来する原材料に関し、科学的意見を表明するよう要請された。
 当該新食品は、Lemna minor及びLemna gibbaを栽培し、水による洗浄・加熱処理を経て製造される。L. minor及びL. gibbaは、アオウキクサ属・ウキクサ亜科・サトイモ科に属する。L. minor及びL. gibbaは、5属(Lemna、Wolffia、Wolffiella、Landoltia、Spirodela)に代表されるウォーター・レンティル(Water lentil)類に属し、これらの種は一般にウォーター・レンティルあるいはアオウキクサ(duckweeds)と称される。ウォーター・レンティルは浮遊性水生植物であり、主として無性生殖により繁殖し、次世代は種子の段階を経ることなく親植物から発生・成長する。植物体は小葉(葉状体)から構成され、小根が含まれる場合もあるが、根の有無は、培養条件及び収穫手法に依存する。L. minor及びL. gibbaの地理的分布は、砂漠及び永久凍結地域を除き、世界中に拡大しているが、ウォーター・レンティルに最も適した生育条件は、熱帯及び温帯であり、当該新食品は、日照時間が長く、温暖な地域で栽培されることが意図されている。EFSAの要請を受け、申請者は、当該植物系統が「Landolt collection」からの取得であることを明言し、アイデンティティの検証は、文献に基づく部分的DNA配列決定により実施されている。
 当該新食品の主成分は、水、タンパク質、食物繊維である。NDAパネルは、当該新食品中に含有される微量元素及び汚染物質の濃度は、植物体の栽培条件及び肥料の成分組成に大きく依存することに留意する。
 当該新食品は、他の葉物野菜と同様の野菜としての利用が意図されており、一般集団を対象とする。
 NDAパネルは、マンガン摂取に関する懸念を除き、当該新食品の成分組成及び提案された使用条件を考慮すると、当該新食品の摂取は栄養学的に不利とはならないと考える。当該新食品の摂取によりヒトがアレルギー反応を誘発するリスクは低いと判断する。
 NDAパネルは、当該新食品の提案された用途を考慮し、さらに、他の葉物野菜に通常含有されるマンガン濃度と比較して当該新食品のマンガン濃度を考慮すると、当該新食品は安全性上の懸念となる可能性があり、したがって、当該新食品の安全性は、現時点では確証されないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7598