食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05960250149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、セルラーゼ、エンド-1 ,3(4)-β-グルカナーゼ、及び、エンド-1 ,4-β-キシラナーゼ活性を有する非遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-256株由来食品用酵素の安全性評価に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2022年12月9日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は12月9日、セルラーゼ、エンド-1 ,3(4)-β-グルカナーゼ、及び、エンド-1 ,4-β-キシラナーゼ活性を有する、非遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-256株由来食品用酵素の安全性評価に関する科学的意見書を公表した(11月15日採択、PDF版18ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7676)。概要は以下のとおり。 当該食品用酵素は、セルラーゼ(EC 3.2.1.4)、エンド-1 ,3(4)-β-グルカナーゼ(EC 3.2.1.6)、及び、エンド-1 ,4-β-キシラナーゼ(EC 3.2.1.8 )活性を含有し、非遺伝子組換えTrichoderma reesei AR-256株用いて、AB-Enzymes GmbHにより生産される。 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞を含有しないと判断された。 当該食品用酵素は、以下の製造工程7件にて使用されることが意図されている。 ・ 焼成工程 ・ 穀類ベース工程 ・ 醸造工程 ・ 果汁製造用の果物及び野菜加工工程 ・ ワイン及びワインビネガー製造工程 ・ 蒸留アルコール製造工程 ・ デンプン及びグルテン画分製造用の穀類処理工程 総有機固形物(TOS)残留物は、穀類処理工程及び蒸留アルコール製造工程にて除去されるため、食事性ばく露は、残り5工程に対して推定され、1日あたり最大3.92 mg TOS/kg体重と算出された。 毒性試験は、T. reesei(菌株非公表)由来エンド-1 ,4-β-キシラナーゼを用いて実施された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、両菌株間の遺伝的差異については充分に特性決定されており、かつ、懸念のないことから、T. reesei(菌株非公表)を適切な代替株と判断した。加えて、EFSAは、当該産生株に由来する派生株数種を安全と判断しており、両食品用酵素の製造工程は類似している。 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は提起されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。CEPパネルは、試験された最高用量である939 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは239を超過した。 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性を検索したところ、1件(サケ)の一致が検出された。CEPパネルは、(蒸留アルコール製造工程を除く)意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー性感作及び誘発反応のリスクは排除されないと判断する。中でも、サケに感作された摂取者に対しては排除されない。 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7676 |