食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05950230149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品添加物としてのネオヘスペリジンジヒドロカルコン(E 959)の再評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年11月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月17日、食品添加物としてのネオヘスペリジンジヒドロカルコン(neohesperidine dihydrochalcone (E 959))の再評価に関する科学的意見書(2022年9月29日採択、81ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2022.7595)を公表した。概要は以下のとおり。
 本意見書は食品添加物として使用される場合のネオヘスペリジンジヒドロカルコン(E 959)の再評価を扱う。当該食品添加物は、天然に存在し、ダイダイ(Citrus aurantium)からアルコール抽出により分離されるフラボノン(flavonone)-ネオヘスペリジン-の接触水素化処理により得られる。
 ラットにおけるin vivoデータに基づき、当該食品添加物はヒトにおいても吸収され、全身で利用可能になると考えられる。遺伝毒性に関する懸念を提起しない。毒性データセットは、亜慢性及び出生前発達毒性に関する試験で構成される。ヒトの試験は利用できなかった。
 このデータセットは、新たな許容一日摂取量(ADI)を導出するのに十分であった。エビデンスの重み付け(WoE)分析に基づき、EFSAの「食品添加物及び香料に関する科学パネル」(FAFパネル)は、当該食品添加物が試験された用量範囲で動物の健康に有害影響を及ぼすとは考えにくいと考察した。同パネルはまた、発がん性試験は必要なく、ヒトでのデータがないことはエビデンス全体の信頼性に影響を与えないと考察した。
 同パネルは、種間及び種内差として標準的なデフォルト係数100、亜慢性から慢性ばく露への外挿として係数2を適用し、ラットにおける13週間試験から得られた4
,000 mg/kg体重/日の無毒性量(NOAEL)に基づき、20 mg/kg体重/日の許容一日摂取量(ADI)を導出した。リスク評価に最適と考えられる現実的な(refined)特定銘柄志向のばく露評価シナリオに関して、平均値における推定ばく露量は0.01未満~0.09 mg/kg体重/日、95パーセンタイルにおける推定ばく露量は0.01~0.24 mg/kg体重/日の範囲にあった。導出された20 mg/kg体重/日のADIを考慮し、推定ばく露量は全ての年齢グループにおいて参照値を下回った。したがってFAFパネルは、報告された用途と使用レベルにおける当該食品添加物への食事性ばく露量は安全性の懸念を提起しないと結論した。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7595