食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05910060164 |
タイトル | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、オランダの四つの自治体の家庭菜園で栽培された作物中のPFASに関するリスク評価報告書を公表 |
資料日付 | 2022年9月5日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は9月5日、オランダの四つの自治体の家庭菜園で栽培された作物中のPFASに関するリスク評価報告書を公表した。概要は以下のとおり。 RIVMは、ドルトレヒト(Dordrecht)にあるDuPont/Chemours社の化学工場から半径15キロメートル圏内に位置するオランダの自治体(Dordrecht、Papendrecht、Sliedrecht、Molenlanden)にある家庭菜園の9グループで採れた野菜及び果物の摂取による、住民のパーフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の摂取量に関する調査を実施した。この調査は、PFASを排出する又は過去に排出していたヘルモント(Helmond)及びドルトレヒトの化学工場近辺の家庭菜園で採れた野菜及び果物の摂取によって、人々がどのくらいのPFASを摂取する可能性があるかをRIVMが算出した以前の研究を発展させたものである。 当該調査結果の概要は以下のとおり。 ・化学工場から北東1キロメートル以内の場所に位置する家庭菜園で採れた作物の摂取によるPFASの摂取量は高すぎる。健康影響を排除できないため、RIVMはこれらの作物を摂取しないよう勧告する。 ・化学工場から南西5~10キロメートルに位置する家庭菜園の1グループ由来の作物、及び北東約15キロメートルに位置する家庭菜園の1グループ由来の作物の摂取によるPFASの摂取量は、それほど高くない。人々は、これらの作物の摂取を続けることができる。 ・化学工場から北西、北東又は東に約1~10キロメートル、又は、南西に約2.5キロメートルの場所に位置する家庭菜園の6グループで採れた作物の摂取によるPFASの摂取量はそれほど高くはないが、PFASの排出源から離れた場所の家庭菜園由来の作物の摂取によるPFASの摂取量よりも高い。人々はこれらの作物を摂取し続けることができるが、PFASの含有量が少ない市販の野菜や果物の摂取で多様にすることを推奨する。オランダの人々は、他の食品の摂取や飲用水経由で、いわゆる健康影響に基づく指標値(health-based guidance values)よりも高いPFASにすでにばく露しているため、このように野菜や果物の摂取を多様にすることは重要である。 DuPont/Chemours社は、二種類のPFAS(パーフルオロオクタン酸(PFOA)(2012年迄)、GenX(2012年以降))を長年にわたって排出してきた。これらのPFASは大気を介して拡散し、土壌及び地表水に入り、そこから家庭菜園で栽培される作物に含まれるようになる。 当該報告書(68ページ、オランダ語)は下記URLから入手可能。 https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2022-0010.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オランダ |
情報源(公的機関) | オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM) |
情報源(報道) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) |
URL | https://www.rivm.nl/publicaties/risicobeoordeling-pfas-moestuingewassen-dordrecht-papendrecht-sliedrecht-molenlanden |