食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05900160149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、はちみつ及び様々な油糧種子中のアセタミプリドに対する現行の最大残留基準値(MRL)の改正に関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2022年8月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月24日、はちみつ及び様々な油糧種子中のアセタミプリド(acetamiprid)に対する現行の最大残留基準値(MRL)の改正に関する理由を付した意見書(2022年7月20日承認、40ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2022.7535)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第6条の規定に従い、Nufarm Europe社はオーストリアの管理当局に対して、はちみつ、亜麻の種子等の作物中の有効成分アセタミプリドに対する現行のMRLを改正するため申請書を提出した。
 申請を裏付ける提出データは、はちみつを除く亜麻の種子等の作物に関するMRLを導出するのに十分であった。しかしながら、はちみつに関してEFSAによりデータギャップが特定され、申請者が行った説明では十分に対応されなかった。
 依然として残る不確実性を考慮し、リスク管理者には申請者が行った説明及び関連する不確実性を受け入れるか、提出されたデータをMRLの提案を導出するための申請から得られたデータセットと組合せるかどちらかの選択肢が与えられる。バリデーションがとれた0.01 mg/kgの定量限界(LOQ)で植物のマトリックス及びはちみつ中の当該有効成分の残留物を管理するのに適切な分析法が利用可能である。
 リスク評価の結果に基づき、EFSAは、報告された農業生産工程管理に従った当該有効成分の使用の結果生じる残留物の短期的及び長期的摂取が消費者の健康にリスクを及ぼすことは考えにくいと結論した。
 欧州委員会は規則(EC) No 396/2005第31条(訳注:欧州連合(EU)加盟国による情報提出)に従い、当該有効成分に関する委任事項(mandate)の可能性をEFSAと協議している。この委任事項では、2018 年の認可更新の枠組みで実施した評価以降に入手可能になった新たな科学的エビデンスにより、当該有効成分及びその代謝物の毒性学的特性を再評価し、残留物の定義を変更することが必要であるかどうかを検討すべきである。したがって、本理由を付した意見書において報告する結論は、上記の評価の結果に照らして再検討する必要がある。
 EFSAによるMRL改正案は以下のとおり(抜粋)。
品名                    現行MRL mg/kg   RL改正案 mg/kg
亜麻の種子                   0.01          0.06
はちみつ及びその他の養蜂生産物    0.05        更なるリスク管理者の考察を要す(2又は0.3)(※)
(※)コメント/理由
リスク管理者には、今回の申請で提出された4件の残留物試験に基づきはちみつに関して2 mg/kgのMRLを設定する(2件の試験に関して対照サンプルがないという逸脱がある)のか、「はちみつのガイドライン」の要件に従い実施された6件の残留物試験に基づき0.3 mg/kgのMRLを導出するため、2つのデータセットを組み合わせるのかの選択肢が与えられる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7535