食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05890330108
タイトル 米国環境保護庁(EPA)、登録審査(再評価)手続きの次の段階として、ジカンバのリスク評価案を公表
資料日付 2022年8月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国環境保護庁(EPA)は8月18日、登録審査(再評価)手続きの次の段階として、ジカンバ(dicamba)のリスク評価案を公表した。概要は以下のとおり。
 EPAは、多種類の広葉雑草の防除に使用される除草剤であるジカンバについて、2016年のヒト健康リスク評価案の2番目の補遺及び生態学的リスク評価案を意見募集のために公表している。連邦殺虫剤・殺菌剤・殺鼠剤法(FIFRA)により、EPAは15年毎に農薬を再評価して、リスク評価及び農薬決定が入手可能な最良の科学情報を反映していることを確認するよう要求されている。リスク評価案(DRA)は、法的に必要な登録審査手続きの一部であり、全てのジカンバ製品にわたる全ての登録された用途についてのリスク及びそれらのリスクを低減し得る措置を特定する。
・ヒト健康リスク評価
 2016年3月、EPAは提案されたジカンバの新規用途について、ヒト健康リスク評価を公表した。2016年3月の新規用途に対するリスク評価では、特定の職業上の取扱作業を除いて、懸念される吸入リスクは特定されなかった。2016年5月、EPAは2016年3月の評価を拡大して、登録審査の対象となる全ての用途を把握するための追加の製剤及び適用方法を含める補遺を公表した。5月の補遺では、特定の職業取扱者の作業について懸念される追加の吸入リスクが特定された。2021年にEPAは、最新の職業取扱者ばく露データを反映するために、2016年の両評価に取って代わる2番目の補遺を完成させた。更新されたデータに基づいて、当該補遺では空中散布及び地上ブーム散布用の、乾燥流動性製剤の混合/積載に関して懸念される職業取扱者の吸入リスクのみを特定している。EPAは、食事、住居、総計、又は施用後の懸念されるリスクを見出さなかった。本日EPAは意見募集のために2021年の補遺を公表した。
・生態学的リスク評価
 本日公表された生態学的リスク評価案は、リストに記載されていない鳥類、ほ乳類、みつばち、淡水魚、水生維管束植物、及び対象外の陸生植物への潜在的な有害影響を特定している。懸念される主なリスクは、散布ドリフト及び揮発を介したばく露による非標的陸生植物へのリスクである。多数の非標的植物の事故がジカンバの使用に関連していると報告されている。2016 年に上部からの散布(over the top、OTT)が最初に登録されて以降、OTT使用に関連していると見られる非標的植物の事故報告の総数が大幅に増加している。EPA は引き続きジカンバの事故情報を監視する。当該リスク評価案には、種の保存法(Endangered Species Act、ESA)に基づく、リストに記載された種と重要な生息地に対するリスクの分析は含まれていない。
 意見募集は官報公表後、60日間である。関連文書は以下のURLから、docket番号「EPA-HQ-OPP-2016-0223」を検索して入手可能。
https://www.regulations.gov/
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/環境保護庁(EPA)
情報源(報道) 米国環境保護庁(EPA)
URL https://www.epa.gov/pesticides/epa-makes-draft-risk-assessments-available-dicamba-next-step-registration-review-process