食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05890240149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えKluyveromyces lactis CIN株由来食品用酵素キモシンの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年8月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月11日、遺伝子組換えKluyveromyces lactis CIN株由来食品用酵素キモシンの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(7月7日採択、PDF版17ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7461)。概要は以下のとおり。
 食品用酵素キモシン(EC 3.4.23.4)は、DSM Food Specialties B.V.により、遺伝子組換えKluyveromyces lactis CIN株を用いて産生される
 当該遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞及びそのDNAを含有しないと判断された。
 当該食品用酵素は、チーズ製造用及び発酵乳製品製造用の乳加工工程に使用することが意図されている。
 欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大0.73 mg 総有機固形物(TOS)/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験では、安全性上の懸念は提起されない。全身毒性は,ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である1
,000 mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定し、これを推定食事性ばく露量と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも1
,300と算出された。
 当該食品用酵素のアミノ酸配列と既知アレルゲンのアミノ酸配列との類似性が検索され、4件の一致が検出された。一致したアレルゲンは、イノシシ(Sus scrofa)由来ペプシンA、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)由来アスパラギン酸プロテアーゼ様タンパク質Bla g2、糸状菌Aspergillus fumigatus由来アスペルギロペプシンAsp f10、スギ(Cryptomeria japonica)由来プロテアーゼCPA63である。CEPパネルは、意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー性感作及び誘発反応のリスクは低いながらも排除されないと判断する。中でも、スギ花粉アレルゲンに感作された摂取者においては、当該リスクは低いながらも排除されないと判断する。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において、安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7461