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資料管理ID syu05890010298
タイトル 国際がん研究機関(IARC)、IARCモノグラフvol. 130「1 ,1 ,1-トリクロロエタン及び他の四種類の工業化学物質」のオンライン公開を公表
資料日付 2022年8月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  国際がん研究機関(IARC)は8月16日、IARCモノグラフvol. 130「1
,1
,1-トリクロロエタン及び他の四種類の工業化学物質」がオンラインで公開されたことを公表した。概要は以下のとおり。
 IARCモノグラフvol. 130「1
,1
,1-トリクロロエタン(1
,1
,1-Trichloroethane)及び他の四種類の工業化学物質」がオンラインで公開された。
 このうち三種類の物質(1
,2-ジフェニルヒドラジン(1
,2-diphenylhydrazine)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、イソホロン(isophorone))は、今回初めて作業部会によって評価された。
 1
,1
,1-トリクロロエタンは、オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書の施行以前は、広く使用されていたが、1990年代以降は、主に閉鎖系での化学工業原料として、医療機器や航空安全等の必須用途で使用されている塩素化炭化水素である。ジフェニルアミン、N-メチロールアクリルアマイド(N-methylolacrylamide)及びイソホロンは量産されており、中間体等として産業界で多様な用途に使用されている化学物質である。1
,2-ジフェニルヒドラジンは、主にベンジジン染料の製造で中間体として使用されていたが、米国及び欧州連合(EU)では使用が中止されている(その他の地域では、使用が続いている可能性がある)。全ての物質について、ばく露レベルに関するデータはわずかであったが、職業的状況では一般集団においてよりも、ばく露が高いことが示された。
 作業部会は、主に実験動物におけるがんに関する十分なエビデンスに基づいて、1
,2-ジフェニルヒドラジン、ジフェニルアミン、N-メチロールアクリルアマイド及びイソホロンは、ヒトに対して発がん性があるかもしれない(グループ2B)と結論した。1
,1
,1-トリクロロエタンは、ヒトにおけるがんに関する限定的なエビデンス(多発性骨髄腫について明らかな関連性がみられた)及び実験動物におけるがんに関する十分なエビデンスに基づいて、ヒトに対しておそらく発がん性がある(グループ2A)と評価された。全ての物質について、機序に関するエビデンスは限られていた。
 当該モノグラフの詳細は以下のURLから閲覧可能。
https://publications.iarc.fr/611
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際がん研究機関(IARC)
情報源(報道) 国際がん研究機関(IARC)
URL https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-monographs-volume-130-111-trichloroethane-and-four-other-industrial-chemicals/