食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05860210108
タイトル 米国環境保護庁(EPA)、脆弱な生物種を3種類の有機リン系殺虫剤から保護するための措置を取ることを公表
資料日付 2022年6月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国環境保護庁(EPA)は6月30日、脆弱な生物種を3種類の有機リン系殺虫剤から保護するための措置を取ることを公表した。概要は以下のとおり。
 EPAは、有機リン系殺虫剤であるマラチオン(malathion)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、及びダイアジノン(diazinon)に対する米国海洋漁業局(NMFS)の全米的な生物学的意見(BiOp)最終版を実行に移すために必要な措置を講じる。これらの殺虫剤は、葉叢及び土壌害虫を防除するために一般的に使用されている。当該BiOpを実行することにより、EPAは絶滅危惧種及び絶滅の恐れのある種(リストに記載されている種)又は指定重要生息地の保護を更に進める。
 2017年、EPAはマラチオン、クロルピリホス、及びダイアジノンの生物学的評価(BE)最終版を公表し、NMFS及び米国魚類野生生物局(FWS)との正式な協議を開始した。当該BEにおいてEPAは、これらの農薬がリストに記載された種とその重要生息地に有害影響を与える可能性が高い(LAA)と判断した。2017年後半、NMFSは、マラチオン、クロルピリホス、及びダイアジノンの最終的なBiOpを発行した。2019年、EPAはこれらの農薬製品に関する正式な協議を再開し、NMFSが最終BiOpを発行したときに利用できなかった新しい情報を検討した。2022年3月、EPAは、意見公募のために、NMFSにより改訂されたマラチオン、クロルピリホス、及びダイアジノンのBiOpの草案を公表した。
 最終BiOpにおいて、NMFSは合意された低減策を検討し、実行されれば、マラチオン、クロルピリホス、及びダイアジノン製品の潜在的な影響を減らし、リストに記載された種への危険及び指定重要生息地の有害な改変が回避されるであろうと判断された。
 合意された低減策は、適用された地域からの流出及び散布ドリフトを減らすことを目的としている。これらの対策が製品ラベルに組み込まれると、農薬使用者はそれらに従う必要がある。
 この最終改訂されたBiOpは、マラチオン、クロルピリホス、及びダイアジノンに関するNMFとのEPAの正式な協議手続きの最終段階である。EPAの次の段階は、BiOpを実装し、リストに記載されている種を保護するために合理的かつ慎重な措置と合意された低減策に対処することである。
 マラチオン、クロルピリホス、及びダイアジノンの登録審査(再評価)手続きは進行中である。2021年、EPAは、連邦食品医薬品化粧品法(FFDCA)の下でクロルピリホスの全ての残留基準値を取り消す決定を公表した。クロルピリホスの残留基準値は、2022年2月28日に失効した。この改訂されたBiOp最終版は、その決定とは関係ない。
 改訂された、マラチオン、クロルピリホス、及びダイアジノンに関するBiOp最終版は、以下のURL(BiOpのページ)から入手可能。
https://www.epa.gov/endangered-species/biological-opinions-available-public-comment-and-links-final-opinions
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/環境保護庁(EPA)
情報源(報道) 米国環境保護庁(EPA)
URL https://www.epa.gov/pesticides/epa-takes-step-protect-vulnerable-species-three-organophosphate-insecticides