食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05850200149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、遺伝子組換えTrichoderma reesei NZYM-ER株由来食品用酵素エンド-1 ,4-β-キシラナーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年6月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月13日、遺伝子組換えTrichoderma reesei NZYM-ER株由来食品用酵素エンド-1
,4-β-キシラナーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(5月19日採択、PDF版17ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7373)。概要は以下のとおり。
 食品用酵素エンド-1
,4-β-キシラナーゼ(4-β-D-キシラン キシラノヒドロラーゼ; EC 3.2.1.8)は、遺伝子組換えTrichoderma reesei NZYM-ER株を用いてNovozymes A/Sにより生産される。
 遺伝子組換えの結果は安全性上の懸念を提起しない。
 当該食品用酵素は、生産生物の生細胞及びそのDNAを含有しないと判断される。
 当該食品用酵素は、醸造工程、蒸留アルコール製造、デンプン・グルテン画分及びパーム油製造用の穀物処理工程にて使用することが意図されている。
 パーム油製造及びテンプン・グルテン画分製造用の穀物処理工程では、総有機固形物(TOS)残留量は蒸留により除去されるため、食事性ばく露は醸造工程に関してのみ算出され、欧州集団における食品用酵素TOSへの食事性ばく露は、1日あたり最大0.09 mg TOS/kg 体重であると推定された。
 遺伝毒性試験の結果は安全性上の懸念を示さない。ラットにおける90日間反復経口投与毒性試験により、全身毒性が評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である1
,051 mg TOS/kg 体重/日を無毒性量として特定し、この値と推定食事性ばく露と比較した結果、ばく露マージンは少なくとも11
,400と算出される。
 当該食品用酵素アミノ酸配列と既知アレルゲンとの類似性が検索され、類似する配列は検出されなかった。CEPパネルは、意図された使用条件下(蒸留アルコール製造以外)において、食事性ばく露によるアレルギー性感作及び誘発反応のリスクは排除されないと判断するが、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータに基づき、CEPパネルは、当該食品用酵素は意図された使用条件下において安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7373