食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05840220309
タイトル チリ農業牧畜局(SAG)、病害虫管理のためのセミオケミカル認可条件及び要件を定めた決議No.2082/2022を公表
資料日付 2022年4月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  チリ農業牧畜局(SAG)は4月20日、病害虫管理のためのセミオケミカル(semiochemical、体外分泌情報伝達化学物質)認可条件及び要件を定めた決議(Resolucion Exenta) No.2082/2022を公表した。
以下、前文(CONSIDERANDO)抜粋。
1. 法律(Ley)No. 18755によれば、SAGの目的は動物や植物の健康の保護、維持、増進、国の農業生産に影響を与える再生可能な天然資源の保護と保全、法律や規制規範で規制の対象となる農業投入物や製品の管理を通じて、国の農業発展に貢献することである。
2. 政令(Decreto Ley) No. 3557は、官報に掲載される免責決議によって、SAGが農薬の製造、輸入、輸出、流通、販売、所持、適用を規制、制限、禁止することができると規定している。
3. SAGの決議No. 1557/2014は、チリにおける農薬の認可要件を定めており、農薬の定義の中で、天然農薬を考慮している。
4. 近年、微生物、天然抽出物、セミオケミカル農薬などの天然農薬が、従来の化学農薬に比べて環境負荷の低い代替農薬として差別化され、世界的に開発・嗜好される傾向にある。
5. 国際レベルでは、経済協力開発機構(OECD)と国際連合食糧農業機関(FAO)が、従来の合成化学農薬に対する天然農薬の明確な違いと複数の利点を考慮した規制枠組みの開発を促進するための勧告を策定している。
6.  欧州連合(EU)、米国、ニュージーランドなどの国々では、この種の投入物の評価に関する特定の要件を通じて、プロセスを簡素化した規制システムを確立している。
7.  チリでは天然農薬の導入を進め、決議No. 9074/2018を発表し、微生物農薬について発表を行っているが、セミオケミカルと天然抽出物に関する規則の発表は行っていなかった。
8. セミオケミカルは、一般的に天然由来であり、低用量で作用し、環境中での残留持続が短く、その特性からヒトや他の哺乳類、非標的生物、環境に対して無害であることから、安全な分子と考えられる。
9.  セミオケミカルの性質に応じた特定の規則を設けることで、より安全で無害な病害虫管理のための製品を広く提供できるようになり、従来の合成化学農薬の使用からの置き換えが促進され、官民ともにこの種の投入物の研究開発を強化することになる。
10. セミオケミカルは効果的な病害虫管理ができることが実証されており、持続可能な農業生産の基本戦略である統合的害虫管理の重要なツールと考えられる。
11. 上記と、アレロケミカル(aleloquimicos)とフェロモンを主とするセミオケミカルの特性と性質を考慮すると、SAGによるこの種の投入物の評価と認可のための要件と条件を具体的に規定する規則を設けることが必要であり、このことはこの種の品質の高い農薬の利用を改善し、結果として国の農業の持続可能で競争力のある発展に貢献する。
12.  この規則で言及される定義と略語については、決議No. 1557/2014を参照すること。
地域 中南米
国・地方 チリ
情報源(公的機関) チリ農業牧畜省(SAG)
情報源(報道) チリ農業牧畜局(SAG)
URL https://www.sag.gob.cl/content/establece-condiciones-y-requisitos-para-la-autorizacion-de-semioquimicos-para-el-control-de-plagas