食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05840170150
タイトル 欧州化学品庁(ECHA)、グリホサートのハザード分類を変更しないことを提案
資料日付 2022年6月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州化学品庁(ECHA)は5月30日、グリホサートのハザード分類を変更しないことを提案した。概要は以下のとおり。
 ECHAのリスク評価委員会(RAC)は、目に深刻なダメージを引き起こすこと、および水生生物に対して毒性があることから、グリホサートに対する現行のハザード分類を維持することに同意した。科学的エビデンスの幅広い検証に基づいて、当該委員会はグリホサートを発がん性物質に分類することは正当化できないと、再度結論付けた。
 RACは、目に深刻なダメージを引き起こすことおよび水生生物への長期に渡る影響を伴う毒性を示す物質としてのグリホサートの既存の分類は維持されるべきであると結論付けた。RACは、現時点で入手できる科学的エビデンスはグリホサートを特定標的臓器毒性、または発がん性、変異原性、あるいは生殖毒性の物質に分類する基準を満たしていないと判断した。
 当該委員会は、グリホサートのハザード特性をEUにおける化学品の分類、表示及び包装に関する規則(CLP規則)の基準に照らし合わせて評価した。委員会は、大量の科学的エビデンスおよび意見公募期間に受領した何百ものコメントを検討した。
 RACの新しい意見は、グリホサートの現在の評価に関わる4つのメンバー国(スウェーデン、フランス、ハンガリーおよびオランダ)からの提案およびRACの2017年時点での意見と一致している。
 採択された意見は、ECHAのホームページで公開され、8月中旬までに欧州議会および欧州食品安全機関(EFSA)に送付される予定である。EFSAは、グリホサートのリスク評価を2023年7月を目途に完了することになっている。
 欧州議会は、EFSAの結論およびスウェーデン、フランス、ハンガリーとオランダによって作成された更新評価書を分析する。そして、欧州議会は、グリホサートの承認を更新できるかどうかに関する更新報告書および規制草案をメンバー国に提出する。
 背景
 整合性のある(Harmonised)分類と表示
 欧州議会とメンバー国と共に、ECHAはハザード物質に対して整合性のある分類と表示プロセスを実行する。その目的は、最も重要な人々の健康と環境をハザード物質から守るためである。整合性のある分類と表示プロセスは、物質のハザード特性、つまり、害を及ぼす可能性があるということ、にのみに焦点を当てている。グリホサートへの人々と環境のばく露を評価するものではない。これは、EFSAにより行われるリスク評価におけるピアレビューの一部として行われる。
 RAC
 RACは、EUメンバー国によって推薦され、それぞれの能力に基づいてEFSA管理委員会によって任命された科学者により構成されている。RACは、EUの市民社会、学界と産業界を代表する他の機関からオブザーバーを受け入れることができる。化学物質のリスクをいかにしてコントロールするかを決定する時、委員全員が欧州議会とメンバー国によって使用される科学的意見書を作成する責任を負う。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) 欧州化学品庁(ECHA)
URL https://echa.europa.eu/-/glyphosate-no-change-proposed-to-hazard-classification