食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05820680149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、レギュラトリーサイエンスにおける将来のリスク評価要件と起こりうる課題への準備についてホライゾンスキャニングに関する外部委託機関による科学的報告書を公表 |
資料日付 | 2022年4月26日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は4月26日、レギュラトリーサイエンスにおける将来のリスク評価要件と起こりうる課題への準備に関するホライゾンスキャニング(horizon scanning)(※訳注1)演習を外部委託機関(※訳注2)による科学的報告書(2022年3月15日承認、105ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2022.EN7297)で公表した。概要は以下のとおり。 ホライゾンスキャニング演習は、レギュラトリーサイエンスにおける将来のリスク評価要件と課題、及び知識のギャップが存在する可能性がある科学的テーマの領域におけるコミュニケーションへのEFSAの準備を支援することを目的にした。6つの共通の関心領域(テーマの領域)がホライゾンスキャンにより調査された。 (1) 動物の福祉とフードチェーンの安全性 (2) リスク評価におけるばく露科学 (3) 持続可能なフードシステムから生まれる栄養と健康的な食事 (4) 革新的な製品の安全性評価 (5) 持続可能なフードシステムと食品の安全性 (6) 欧州連合(EU)の食品安全システムにおけるエビデンスに基づくリスクコミュニケーション このプロジェクトでは、ホライゾンスキャニング法と包括的なマッピング演習を適用することにより、将来の業務と専門知識の要件の予測を可能にするため、これら6つのテーマ領域における新たな、及び今後の(科学的)進展の概要を提供した。 (規制に関わる)科学者、EU及び国際的な他のステークホルダーから必要な情報を収集するため、改訂版のデルファイ(Delphi)法(※訳注3)が使用された。さらに、マッピング演習により関連する科学の関係者が取り組む現行及び今後の研究活動の理解が進み、協力の機会が特定された。 ホライズンスキャンの結果、6つのテーマ領域について、EFSAの準備に貢献し、課題及び潜在的な逸脱が顕在化するのを防ぐための一連の推奨行動が導き出された。必要な全ての慎重さをもって、本報告書は、多くの研究が実施されてはいるが、EFSAの戦略との結び付きは全ての関連するステークホルダーにまだ十分に明らかではないと結論付け、EFSAとそのステークホルダーとの協力の必要性を強調する。 本ホライゾンスキャニング演習の結果は、フードシステムにおける現行のEU政策のイニシアチブが向かう方向を示唆するものとして考えられるべきではない。将来のレギュラトリーサイエンス及び政策ニーズに対応するために、EFSAは解決策の特定に向けてEUの機関及び政策立案者と連携して取り組むべきである。 (※訳注1)ホライゾンスキャニング: 広範囲の状況において作用する「力(forces)」を考察し、関連性のある将来起こり得る進展を体系的に分析する方法。これらの「力」は「推進力」(driving force)と呼ばれ、将来の状況を形成する。推進力には、関連する科学的及び技術的進展、社会経済的進展、政治的及び立法的進展及び生態的進展が含まれる。これらは、合理的に予測可能な結果をもたらす力(いわゆる「傾向」)と、本質的に不確実な結果をもたらす力(いわゆる「不確実性」)の双方を指す。 (※訳注2)外部委託機関: Ecorys , Milieu Law and Policy Consulting他 (※訳注3)デルファイ法: デルファイ法は構造化されたコミュニケーション手法である。通常、複雑なテーマに関する意見/情報交換を匿名で数回繰り返して行うテーマごとの専門家から出される洞察(insight)に基づく。専門家らは情報(input)及びアイデアを提供し、それらは収集されその後フィードバックと修正のため全ての他の専門家と共有される。このフィードバックが再度収集され、その後の反復サイクルの基礎になる。セットアップにより、複雑なテーマに関するアイデアの共同ディスカッションや開発が可能になるため、その中核となる用途には将来への先見性(foresight)が挙げられる。通常のデルファイ法は、探求、共通理解への到達、不一致の探究、最終評価の4フェーズを実行する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7297 |