食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05790800149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食事性糖類の耐容上限摂取量に関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2022年2月28日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は2月28日、食事性糖類(dietary sugars)(※訳注)の耐容上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level:UL)に関する科学的意見書(2021年12月15日採択、337ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2022.7074)を公表した。概要は以下のとおり。 EFSAの「栄養、新食品及び食品アレルゲンに関する科学パネル」(NDAパネル)は北欧五か国(訳注:デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)から、慢性代謝性疾患、妊娠に関連するエンドポイント及び虫歯に関する入手可能なデータに基づき、食事性糖類(全糖類/添加糖類/遊離糖類、total/added/free)のUL又は安全な摂取レベルに関する科学的助言を提供するよう要請された。特定の糖の種類(フルクトース)及び糖類の供給源についても対処された。 食事性糖類の摂取は、ヒトにおける虫歯に関連する十分に確立されたハザードである。文献の系統的なレビューに基づくと、前向きコホート試験は、他の主要栄養素との等カロリー交換における食事性糖類の摂取と、評価されたいかなる慢性代謝性疾患や妊娠に関連するエンドポイントとの正の相関関係を裏付けない。 代替疾患エンドポイントにおけるランダム化比較試験に基づき、添加及び遊離糖類の摂取と、いくつかの慢性代謝性疾患のリスクとの間に正の因果関係のエビデンスがある。確実性のレベルは、肥満及び脂質異常症に関しては中程度(確率>50~75 %)、 非アルコール性脂肪性肝疾患及び2型糖尿病に関しては低く(確率>15~50 %)、高血圧に関しては非常に低かった(確率0~15 %)。 添加糖類と遊離糖類の健康影響を比較することはできなかった。虫歯及び慢性代謝性疾患のリスクが増加しない糖類摂取レベルは、観察された摂取量の範囲では特定できなかったため、UL及び安全な摂取レベルは設定できなかった。利用可能なデータ及び関連する不確実性に基づき、添加糖類及び遊離糖類の摂取は栄養学的に適正な食事において可能な限り低くすべきである。 添加糖類及び遊離糖類の摂取の低減は、全糖類の摂取を同程度まで低減する。本意見書は、欧州連合(EU)加盟国が自国の目標設定及び勧告を行う際の支援となる。 (※訳注)食事性糖類とは、重合度が1(単糖類)又は2(二糖類)の炭水化物の一種であり、腸のラクターゼ活性が低いヒトにおける乳糖を除き、小腸で消化される(NDAパネル)。 食事性糖類の主な種類は以下のとおり。 単糖類:ブドウ糖、ガラクトース、フルクトース 二糖類:ショ糖、乳糖、トレハロース、マルトース |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7074 |