食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05780330149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、通報システムによるイノシシの死体の早期報告のためのアプリの開発(iMammaliaの調整)の最新情報に関する外部機関による科学的報告書を公表
資料日付 2022年2月21日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月21日、通報システムによるイノシシの死体の早期報告のためのアプリの開発(iMammaliaの調整)の最新情報に関する外部機関による科学的報告書(36ページ、2022年2月15日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 感染症の指標として使用される動物種の死体の発見及び回収を容易にするため、野生動物の疾病サーベイランスにおいて、シチズンサイエンス(citizen science)を利用することが増えている。当該報告書では、通報システムでイノシシの死体を早期に報告するためのiMammalia(MammalNetプロジェクト)を応用したアプリの改良に関する最新情報を提供する。
 当該アプリは、アフリカ豚熱(ASF)など野生動物の疾病サーベイランス(死体の報告)を向上させる大きな可能性を秘めている。当該アプリは、2021年後半にENETWILDプロジェクトを背景に、様々な国にそれぞれの言語で展開された(イタリア、ギリシャ、セルビア、モンテネグロ、コソボ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北マケドニア、アルバニア及び直近ではポルトガル)。ENETWILDプロジェクトは、イノシシの分布に関するデータが不足している地域のデータの収集、動物の死体の存在の記録を目的として、バルカン半島でiMammaliaの使用を促すため、国際連合食糧農業機関(FAO)と提携している。
 イノシシの死体の存在を報告するというニーズにiMammaliaが応えられるよう実施された技術的改良は、性別、年齢、当該死亡動物が狩猟によるものかどうか、また観察された腐敗の程度など様々なパラメータの記録の実現性に対応するものである。これらの記録をリアルタイムで野生動物及び/又は衛生機関に通知するための通報の実施の実現性については、2022年に実装される予定である。
 現在まで、iMammaliaは欧州全体で14
,393件の哺乳類の観察記録を収集し、そのうち797件がイノシシにあたる。合計1
,270件の観察記録が、死亡した状態で見つかった動物(5.53 %)に相当し、そのうちの30件はイノシシで、いくつかの事例では後にASF陽性と診断された(例えばセルビア)。
 当該報告書では最後に、欧州における疾病サーベイランスシステムの概要を示し、シチズンサイエンスの推進など(同システム)の変更点を提案するためのオンラインワークショップなど、iMammaliaのプロモーションに関連するENETWILDの次のステップについてまとめている。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2022.EN-7192