食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05780190149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、プラスチック製食品接触材料に用いる物質「脂肪酸で被膜したナノ粒子のコロイド炭酸カルシウム」の安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年2月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月18日、プラスチック製食品接触材料に用いる物質「脂肪酸で被膜したナノ粒子のコロイド炭酸カルシウム」(fatty acid-coated nano precipitated calcium carbonate)の安全性評価に関する科学的意見書(2022年1月26日採択、8ページ、doi: 10. doi: 10.2903/j.efsa.2022.7136)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの「食品接触材料、酵素及び加工助剤に関する科学パネル」(CEPパネル)は、申請者により「脂肪酸で被膜したナノ粒子のコロイド炭酸カルシウム」と同定された物質の安全性を評価した。当該物質は、酸性食品と接触する全てのプラスチック中に最大5 %まで、及び他の全ての種類の食品と接触する全てのプラスチック中に最大40 %までフィラーとして使用することを意図する。当該物質で製造された材料は、室温又は室温以下で6か月以上の長期保存用を意図している。
 表面の化学修飾及び(又は)物理的吸着に関する被膜のメカニズムについて情報が提供されなかった。当該物質は、そのままの物質としても、又はプラスチックに取り入れられた場合においても、適切に特性評価されていなかった。被膜していない材料とは逆に、被膜した材料は消化管を模したpH条件下で完全及び急速に分解しないことをデータは示す。移行試験前後の低密度ポリエチレン(LDPE)の検体の電子顕微鏡法を用いた表面分析では、3 %の酢酸を用いた試験後の表面からの当該物質の放出、及び10 %のエタノールを用いた場合ではそれより低い程度で放出があることを示す重要な相違が観察された。この結果は、当該物質を5 %含むLDPE検体を40℃で64日間酢酸と接触させて使用した場合の、測定可能な移行量が最大39 mg(炭酸カルシウム)/kgであったという結果と一致する。ナノ粒子の放出及びナノ形態の当該物質の潜在的毒性に関する必要なデータは提供されなかった。したがって、CEPパネルは当該物質の安全な使用に関して結論付けることはできなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7136