食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05770510149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としての乳児用調製乳及びフォローオン調製乳用Schizochytrium sp.( ATCC 20889株)由来オイルの安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2022年1月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月31日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としての乳児用調製乳及びフォローオン調製乳用Schizochytrium sp.( ATCC 20889株)由来オイルの安全性に関する科学的意見書を公表した(2021年12月16日採択、PDF版15ページDOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2022.7083)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養・新食品・食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのSchizochytrium sp.オイルの安全性に関し、科学的意見を表明するよう求められた。
 申請対象である当該新食品は、微細藻類Schizochytrium sp. (ATCC-20889株)により産生されるドコサヘキサエン酸(DHA)に富むオイルである。申請者は、規則(EU) No 609/2013に準拠する用量において、乳児用調製乳及びフォローオン調製乳に当該新食品を添加することを提案した。
 申請者が提出したエビデンスは、Schizochytrium sp. ATCC 20889株が属する種を実証していない。当該新食品の供給源生物が、分類学上の種の階級ま特定されていないため、EFSAによる安全性適格推定(QPS)リストへの収載のための評価は不可能である。
 当該新食品に含有される海洋性生物毒(シアノトキシンを含む)は定量限界以下であった。しかしながら、Schizochytrium sp. ATCC 20889の属する種が不明のため、当該株が他種毒素を産生する可能性があるとの懸念は残されている。
 当該新食品を用いた毒性学的試験は、申請者から提供されていない。他のSchizochytrium sp.株から生産されたDHA高含有藻類由来オイルに関する毒性学的試験は入手可能であるが、NDAパネルは、本申請の評価対象株(Schizochytrium sp. ATCC 20889)生産のオイルに対する安全性立証のために、それらの毒性学的試験は使用できないと判断する。
 上記から、申請者から提供された情報に基づき、NDAパネルは、当該新食品の安全性は立証されないと結論する。
 (訳注)欧州議会及び欧州理事会規則(EU) 609/2013(2013年6月12日)
乳児及び幼児用食品、特定医療用食品、体重管理用総合代替食品に関する、及び、理事会指令92/52/EEC、委員会指令96/8/EC、1999/21/EC、2006/125/EC、2006/141/EC、欧州議会及び理事会指令2009/39/EC、欧州議会規則(EC) No 41/2009及び(EC) No 953/2009を廃止する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7083