食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu05770410294 |
| タイトル | 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/12/14～2022/1/21)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス) |
| 資料日付 | 2022年1月21日 |
| 分類１ | --未選択-- |
| 分類２ | --未選択-- |
| 概要（記事） | 世界保健機関(WHO)は2月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/12/14～2022/1/21)を公表した(5ページ)。鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。 ・感染状況 2021年12月13日の前回のリスク評価以降、2022年1月6日にインフルエンザA(H5)ウイルス感染による症例1例が英国からWHOへ報告された。当該症例は、高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに感染した鳥類がいた一軒の建物に由来する(同ウイルスに)ばく露された人への所定のフォローアップ検査を通して特定されたもので、無症候性であり回復している。感染鳥類は2021年12月18日に発症し、2021年12月24日に当該ヒト症例の上気道スワブ検体が採取された。現在、特定された全ての接触者の積極的監視期間が終了しており、更なるヒト症例は検出されていない。 当該ヒト症例由来検体の全塩基配列解析により、インフルエンザA(H5N1)の検出が確認され、その配列は、当該ヒト症例の敷地で飼養されていた鳥類で検出されたウイルスの配列とほぼ同一であった。2020年以降、欧州の鳥類において、HA遺伝子がH5クレード2.3.4.4bに属する高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)及びA(H5N8)ウイルスが持続的に検出されている。当該症例は英国において初めて報告されたインフルエンザA(H5N1)感染によるヒト症例である。 2021年12月13日の前回のリスク評価以降、インフルエンザA(H5N6)ウイルス感染によるヒト症例9例が中国からWHOへ報告された。2021年12月14日～2022年1月21日に中国からWHOへ報告された同亜型ウイルスによるヒト症例は以下のとおり。 発症年月日、報告した省、性別、年齢、入院日、報告時点の病状、家きんへのばく露の順に記載 1. 2021年12月3日発症、広東省、男性、68歳、12月7日入院、重体、ばく露有り 2. 2021年12月19日発症、広西、男性、53歳、12月23日入院、重症、ばく露有り 3. 2021年12月8日発症、四川省、男性、54歳、12月16日入院、死亡(12月24日)、ばく露有り 4. 2021年12月15日発症、浙江省、女性、51歳、12月18日入院、重体、ばく露有り 5. 2021年12月1日発症、四川省、男性、75歳、12月4日入院、死亡(12月12日)、ばく露有り 6. 2021年12月23日発症、広西、男性、28歳、12月23日入院、重体、ばく露有り 7. 2021年12月31日発症、広東省、女性、43歳、1月4日入院、重体、ばく露有り 8. 2022年1月3日発症、四川省、男性、68歳、1月4日入院、重体、ばく露有り 9. 2022年1月6日発症、浙江省、女性、55歳、1月9日入院、重体、ばく露有り これらの症例に関連した疫学的関連又は症例クラスターは報告されなかった。情報が入手できなかった直近の2症例を除き、これらの症例では、調査時に環境検体中からインフルエンザA(H5)ウイルスが検出されたことが報告された。 国際獣疫事務局(OIE)への報告によると、アフリカ、欧州及びアジアの鳥類において、様々なインフルエンザA(H5)亜型のウイルスが引き続き検出されている。 ・リスク評価 (1)鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性 全体として、リスク評価に変更はない。ヒト症例のほとんどは、感染した家きん又は生きた家きん市場等の汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露された散発的な感染であった。当該ウイルスは動物及び関連する環境中で検出され続けているため、更なるヒトの症例が予想され得る。2021年以降のA(H5N6)ウイルス感染によるヒト症例の報告数の増加は、家きんにおけるこれらのウイルスの拡大、ヒトの医療システムにおける呼吸器疾患病原体に対する診断能力の強化及び認知の向上を反映している可能性がある。診断システムの高い感度は、COVID-19パンデミックへの対応の結果の可能性が高い。 (2)鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性 医療従事者を含むA(H5)ウイルス感染の小規模なクラスターが以前に報告されているが、現在の疫学的及びウイルス学的エビデンスでは、インフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないと示唆されているので、その可能性は低い。 |
| 地域 | その他 |
| 国・地方 | その他 |
| 情報源（公的機関） | 世界保健機関（WHO） |
| 情報源（報道） | 世界保健機関（WHO） |
| URL | https://www.who.int/publications/m/item/influenza-at-the-human-animal-interface-summary-and-assessment-21-january-2022 |