食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05770390149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、卵及び卵製品に関連したSalmonella Enteritidis sequence type (ST) 11による複数国にわたる集団感染に関する合同迅速集団感染評価書を公表
資料日付 2022年2月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は2月8日、卵及び卵製品に関連したSalmonella Enteritidis sequence type (ST) 11による複数国にわたる集団感染に関する合同迅速集団感染評価書(19ページ、2022年2月8日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 2021年9月2日、フランスはSalmonella Enteritidis ST11の感染の増加を報告した。2022年1月11日までに、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の5か国及び英国(UK)において272例の確定症例が報告された(内訳は、デンマーク(n=3)、フランス(n=216)、オランダ(n=12)、ノルウェー(n=7)、スペイン(n=22)、英国(n=12))。成人男性で2名の死亡が記録された。25名の患者が入院した。60名の患者が卵/卵製品の喫食を報告した。
 2021年にフランスで報告された患者の一部は、一つの共通の供給業者(スペインの包装センターA)から流通した卵を提供する飲食店を訪れていた。その卵は三か所のスペインの農場に由来し、その一つは集団感染株に対し陽性と判定された。当該集団感染に関連する農場に由来する食用卵(table egg)は回収され、加熱処理済み卵製品用途に変更された。2021年の夏の間に包装センターA経由で同農場由来の卵を受け取った国はない。したがって、2021年後半の症例及びスペイン並びにフランス以外の国の症例の感染源を確定することはできなかった。
 この2021年の集団感染は、微生物学的には、2019年にオランダから報告された1件の過去の国境をまたぐ集団感染と関連している。そのオランダの集団感染の症例が喫食した卵は、1件のスペインの農場にまで遡及されたが、2021年の集団感染との疫学的関連を特定することはできなかった。このことは、食品供給チェーン及び/又は生産チェーンの初期段階に影響を及ぼし得る集団感染株が広く分布していることを示唆する。複数の不均一なS. Enteritidis ST11の感染源が存在する可能性があり、この集団感染株はスペイン国内外の他の農場でも循環している可能性がある。
 EU/EEAにおいて、当該集団感染株及び汚染卵による新たな感染のリスクは、依然として高いままである。したがって、S. Enteritidis ST11が検出された国の卵の供給チェーンにおける汚染について、部門横断的調査を促すことが重要である。
 当該評価書は以下のURLから入手可能。
https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/2022-02/ROA_Salmonella%20Enteritidis%20ST11_2022.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7180