食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05770190149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、テトラコナゾールに対する現行の最大残留基準値(MRL)のレビューに関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2022年1月28日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月28日、欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第12条の規定に従ったテトラコナゾール(tetraconazole)に対する現行の最大残留基準値(MRL)のレビューに関する理由を付した意見書(2021年12月21日承認、98ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2022.7111)を公表した。概要は以下のとおり。
 規則(EC) No 396/2005第12条の規定に従って、EFSAは有効成分テトラコナゾールに対して現在欧州レベルで設定されているMRLをレビューした。植物、加工作物、輪作作物及び家畜中のテトラコナゾールの残留物の存在量を評価するために、EFSAは欧州理事会指令91/414の枠組みにおいて導出された結論、インポートトレランス及び欧州連合(EU)加盟国及び英国から報告された欧州認可(それを裏付ける残留物データを含む)を検討した。
 利用できるデータの評価に基づき、MRL案が導出され、消費者リスク評価が実施された。消費者への明らかなリスクは特定されなかったが、規制の枠組みの要件であるいくつかの情報が欠落していた。したがって、消費者リスク評価は目安として考えられ、柿に対するMRL案を除き、EFSAにより導出された全てのMRL案はリスク管理者による更なる検討を要する。
 トリアゾール誘導体代謝物(TDM)に関して、テトラコナゾールとは別の目安となるばく露量評価が行われ、これらの代謝物に個々に関連する消費者へのリスクは特定されなかった。しかしながら、TDMはトリアゾール系殺真菌剤に属するいくつかの農薬により産生される可能性があるため、トリアゾール系殺真菌剤に分類される全農薬の現行の全ての用途を網羅する包括的なリスク評価を実施しなければならない。EFSAは、リスク管理者と連携して、トリアゾール系農薬に対する全体的なリスク評価を確定するために必要なデータが確実に入手可能となるよう戦略を策定するよう勧告した。
 EFSAによるMRL改正案は以下のとおり(抜粋)。
品名      現行MRL mg/kg    MRL改正案 mg/kg
りんご       0.3           0.3  更なる検討を要す
梨         0.3           0.3    同上
マルメロ      0.3           0.3    同上
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7111