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資料管理ID syu05760410470
タイトル 欧州疾病予防管理センター(ECDC)、欧州における薬剤耐性サーベイランス2022(2020年データ)と題する報告書を公表
資料日付 2022年1月26日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州疾病予防管理センター(ECDC)は1月26日、欧州における薬剤耐性サーベイランス2022(2020年データ)と題する報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 当該報告書にまとめられた結果は、2021年に中央アジア及び欧州薬剤耐性サーベイランス(CAESAR)ネットワーク並びに欧州薬剤耐性サーベイランスネットワーク(EARS-Net)に報告された侵襲性(血液及び脳脊髄液)分離株由来の薬剤耐性(AMR)データ(2020年のデータ)に基づいている。
 薬剤耐性はWHO欧州地域において依然として大きな公衆衛生上の懸念事項であり、欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の推定値だけでも、薬剤耐性細菌により毎年670
,000人を超える感染者が発生し、直接的な結果として約33
,000人が亡くなっている。
 当該報告書は、欧州の侵襲性分離株のAMRデータを掲載したECDC及びWHO欧州地域事務局が共同で公表する一連の報告書の最初のものである。
 当該報告書では、AMRの状況は細菌種、抗菌性物質の系統及び地理的地域によって大きく異なるが、AMRはWHO欧州地域に広く存在することが示されている。概ね北から南、西から東への勾配が観察され、欧州の南部及び東部においてAMRの割合が高くなっている。
 EU/EEA全体では、サーベイランス下にある細菌種-抗菌性物質系統の組み合わせのAMRの割合は引き続き高く、大腸菌(Escherichia coli)及び肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)におけるカルバペネム耐性、腸球菌(Enterococcus faecium)におけるバンコマイシン耐性は2016年から2020年の間に有意な増加を示している。欧州地域の複数の国での、高い割合の肺炎桿菌における第三世代セファロスポリン及びカルバペネム耐性並びにアシネトバクター種(Acinetobacter species)及び緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)におけるカルバペネム耐性は懸念事項である。
 WHO欧州地域における、AMRに対する効果的な取り組みには、さらに大きな努力と投資が必要である。
 当該報告書(164ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.ecdc.europa.eu/sites/default/files/documents/ECDC-WHO-AMR-report.pdf
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
情報源(報道) 欧州疾病予防管理センター(ECDC)
URL https://www.ecdc.europa.eu/en/publications-data/antimicrobial-resistance-surveillance-europe-2022-2020-data