食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05750300314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、日用品中のビスフェノールA(BPA)に関するFAQを公表 |
資料日付 | 2021年12月16日 |
分類1 | --未選択-- |
分類2 | --未選択-- |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は12月16日、日用品中のビスフェノールA(BPA)に関するFAQを公表した。概要は以下のとおり。 (以下、一部回答略) Q1:BPAとは? Q2:BPAが生成されるのはどこか? Q3:BPAの潜在的な影響は? Q4:欧州化学品庁(ECHA)は、「内分泌かく乱物質」の性質があることを理由にBPAを高懸念物質(Substance of Very High Concern:SVHC)と特定したが、このことは何を意味するのか? Q5:ECHAはBPAを「内分泌かく乱物質」としてSVHCリストに含める決定を行ったが、BfRはこれをどう考えるか? A5:BPAは内分泌かく乱物質の性質を有することから、BfRは当該決定を支持する。BPAは、生殖毒性に加え、内分泌かく乱物質としての機序を介して更なる影響を介在させる可能性がある(乳腺組織、月経周期及び脳の発達における変化や、動物試験における春機発動時期の変化など)。内部かく乱物質として特定するということは、BPAを認可対象となる物質のリストに収載するかに関する新たな議論に繋がる。 Q6:BPAに関する欧州食品安全機関(EFSA)の2015年の意見書の内容は? Q7:BPAに関するEFSAの2021年の意見書の内容は? A7:2021年12月、EFSAは、新たな研究に基づき、BPAの耐容一日摂取量(TDI)を0.04ng/kg/日と導出した。この値は、EFSAが2015年に決めた暫定的な値の約100 ,000分の1である。近年、人口における総摂取量は減少傾向にあるものの、大半の集団において、食品及び他の摂取経路由来のBPA摂取量はEFSAが新たに導出した値を超過する。 BfRは、マウスでの試験結果が動物にとってどの程度有害なのか、また、ヒトにも当てはまるのかは、根本的な作用機序と同様、科学的に解明されていないと考える。一方、米国の全米毒性学プログラム(NTP)の一環として行われたラットでの広範な試験では、BPAが免疫系に与える実質的な影響は示されなかった。 BPA摂取とヒトにおける免疫学的な影響との間の因果関係は、ヒトにおける疫学調査では確認されていない。 Q8:ホルモン様作用を有する物質は少量でも健康上のリスクとなるという仮定を、BfRはどう評価するか? Q9:米国NTPの一環として2021年10年に公表された大規模な研究プログラムの結果は? Q10:BPAは、歯がいわゆる「チョーク状」になることと因果関係があるか? Q11:BPA摂取とアレルギーリスク又は喘息リスクの上昇との間に関連性はあるのか? Q12:BfRは、BPA問題のどの部分を取り上げているのか? Q13:欧州連合(EU)及びドイツにおける現在の基準値は? Q14:食品接触材料由来にBPAに関する基準値は、EUにおいて変更される予定なのか? A14:2018年、EUでは、規則(EU)2018/13に基づき、食品接触プラスチック材料、塗料及びコーティング由来のBPAに関する特定の移行上限値(SML)が、50μg/kg食品に引き下げられた。当該数値は、EFSAが2015年の意見書で導出した暫定TDIに基づき欧州委員会が算出したものである。EFSAによれば、食品接触材料以外にも重要な摂取源があることが明らかになった。したがって、当該SMLは、食品接触材料を介した移行が暫定TDIの最大で20%までとなる考え方に基づき算出されている。 Q15:BPA摂取は消費者の健康リスクを上昇させるのか? Q16:欧州委員会がBPAの哺乳瓶への使用を禁止した理由は? Q17:ポリカーボネート製哺乳瓶の代替はあるのか? Q18:ラテックス又はシリコン製のおしゃぶりもBPAを含有しているのか? Q19:食品及び飲料の缶の内側にあるコーテイングがBPAを含有するのはなぜか? Q20:内側のコーティングがBPAを含有しているかは分かるのか? Q21:消費者はどのようにしてBPA摂取を減らすことが可能か? Q22:BPAは、レシート、列車の乗車券又は駐車券からも検出される可能性があるのか? Q23:再生紙はBPAを含有するのか? Q24:ビスフェノールS(BPS)及びビスフェノールF(BPF)はBPAの代替か? FAQ全文は以下のURLから入手可能。 ドイツ語:https://www.bfr.bund.de/cm/343/fragen-und-antworten-zu-bisphenol-a-in-alltagsprodukten.pdf 英語:https://www.bfr.bund.de/cm/349/bisphenol-a-in-everyday-products-answers-to-frequently-asked-questions.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | https://www.bfr.bund.de/de/bisphenol_a_in_alltagsprodukten__antworten_auf_haeufig_gestellte_fragen-7195.html |