食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05740830294
タイトル 世界保健機関(WHO)、「2023年へのカウントダウン、トランス脂肪酸の排除に関するWHO報告書2021年」を公表
資料日付 2021年12月7日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は12月7日、「2023年へのカウントダウン、トランス脂肪酸(trans fat)(※訳注)の排除に関するWHO報告書2021年」を公表した。概要は以下のとおり。
 この第3回年次報告書は、工業的に生成(副生)された(industrially produced)トランス脂肪酸(trans-fatty acids、TFA)の世界的な排除という2023年の目標に向けた世界的な進展を監視し、過去1年間の成果を強調している。各国は、WHOの行動要請に応えて、最良実施(best-practice)のTFA政策を導入している。義務的なTFA政策は、現在57か国の32億人に適用されている。これらのうち、40か国で最良実施政策が発効しており、14億人(世界人口の18 %)に及んでいる。
 2020年5月以降、世界中でTFAの排除において顕著な進展があった。
・2021年1月にトルコで、2021年4月に欧州連合で、2021年7月にブラジルで、そして2021年7月にペルーで、最良実施政策が発効した。
・2020年6月にシンガポールで最良実施政策が可決され、2021年6月に発効した。
・2021年2月にインド(2022年1月に発効)、2021年7月にフィリピン(2023年7月に発効)、2020年9月にパラグアイ(2024年9月に発効)で、最良実施政策が可決された。
・2021年3月に、バングラデシュは意見公募のためにTFA最良実施政策の草案を通知した。
 これらの最近の大きな進歩により、食品製造業者が新たな規制に準拠するように製品を改質するため、他国にも影響を及ぼすこととなるであろう。この新たな規制は、地域や世界の他の国々がTFAからその国民を保護するために同様の措置を取るためのモデルやきっかけ(catalysts)としても機能する。これらの最良実施政策に沿って調整することにより、各国は健康転帰の向上及びコスト削減を実現すると同時に、各国間の貿易の促進及び業界による合理化された改革の、より実践的な側面から便益を得ることが可能となるであろう。
 詳細情報は、以下のURLから入手可能。
・当該報告書(PDF版、64ページ)
https://apps.who.int/iris/rest/bitstreams/1389769/retrieve
・「工業的に生成(副生)されたトランス脂肪酸から人々を守る規制のある国は、過去1年間で3倍になった」と題するWHOのニュース記事(12月7日)
https://www.who.int/news/item/07-12-2021-countries-with-regulations-protecting-people-from-industrially-produced-trans-fat-tripled-over-the-past-year
・「食品からトランス脂肪酸を排除することで、味を変えることなく命を救うことができる:我々の心臓だけが違いを知っている」と題するWHO事務局長Tedros Adhanom Ghebreyesus博士の解説(12月7日)
https://www.who.int/news-room/commentaries/detail/eliminating-trans-fat-from-foods-will-save-lives-without-changing-the-taste-only-our-hearts-will-know-the-difference
(※訳注)「trans fat」は「トランス脂肪酸含有脂質」と考えられるが、WHOではtrans fatとtrans fatty acidを同義としていることから、翻訳においては「トランス脂肪酸」としている。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://www.who.int/publications/i/item/9789240031876