食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05740670149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としてのWolffia globosa粉末の安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年12月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月22日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのWolffia globosa粉末の安全性に関する科学的意見書を公表した(10月27日採択、PDF版25ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2021.6938)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養、新食品及び食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのWolffia globosa粉末について科学的意見を表明するよう求められた。
 当該新食品は、制御された条件下において栽培した水生植物・Wolffia globose (Roxb.) Hartog & Plasの生鮮植物体を熱湯で洗浄した後に乾燥させて得られる緑色粉末である。Wolffia globosaは、5属(Spirodela、Landoltia、Lemna、Wolffiella、Wolffia)に属する種に代表されるウォーター・レンティル類を構成する38種の内の1種であり、サトイモ科(Araceae)・ウキクサ亜科(Lemnoideae)に属する。ウォーター・レンティルは顕花植物であり、水上に浮遊するか水没し、葉状体(frond(訳注): 葉と茎の区別がつかない構造)と呼ばれる緑色構造体から構成される。Wolffia globosaは、0.4 - 0.8mmの卵形葉状体から構成される。当該栽培株は、申請者によってWolffia globose Mankaiとして特許を取得している。
 当該新食品の主成分は、タンパク質、繊維、脂肪である。NDAパネルは、当該新食品に含油される微量元素及び汚染物質の濃度は、当該植物の栽培条件及び肥料組成に大きく依存することに留意する。
 当該新食品は、多様な食品カテゴリーの食品成分として、及び、食品サプリメントとして使用することが意図されている。
 対象集団は、食品サプリメントを除き一般集団である。食品サプリメントは、成人による摂取のみが意図されている。
 NDAパネルは、成分組成及び提案された使用条件を考慮すると、マンガン摂取と関連する懸念を除き、当該新食品の摂取は栄養学的不利益をもたらさないと考える。
 当該新食品を用いて実施された亜慢性毒性試験において、多くの重要な所見が明らかとなり、NDAパネルは中用量(6.5 g/kg体重(bw)/日)を無毒性量(NOAEL)と見なす。
 タンパク質濃度に基づき、NDAパネルは、当該新食品の摂取はアレルギー反応を引誘発する可能性があると考える。
 NDAパネルは、食品成分あるいは食品サプリメントとして使用される当該新食品に由来するマンガン摂取量の増加は、安全上の懸念であり、当該新食品の安全性を確立することはできないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6938