食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05740650149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、新食品としてのEurycoma longifolia(Tongkat Ali)の根抽出物の安全性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年12月22日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月22日、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのEurycoma longifolia(Tongkat Ali)の根抽出物の安全性に関する科学的意見書を公表した(10月27日採択、PDF版16ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2021.6937)。概要は以下のとおり。
 欧州委員会からの要請を受け、EFSAの栄養、新食品及び食物アレルゲンに関するパネル(NDAパネル)は、規則(EU) 2015/2283に準拠する新食品としてのEurycoma longifolia(Tongkat Ali(トンカットアリ))の根抽出物について科学的意見を表明するよう求められた。
 申請の対象である当該新食品は、ニガキ科(Simaroubaceae DC)に属するTongkat Ali(Eurycoma longifolia Jack)の乾燥させ粉砕した根のチップから調製される、標準化された水抽出物である。当該植物に使用される一般的名称として、Tongkat Ali、Longjack、Malaysian Ginsengがある。
 申請者は、最大用量200 mg/日において食品サプリメントとして使用することを提案している。
 対象集団は、妊婦及び授乳婦を除く、成人集団である。
 当該新食品の特徴的構成要素は、グリコサポニン(40 - 65%)及びユーリコマノン(eurycomanone、0.8 - 1.5%)である。また、canthin-6-oneアルカロイド、及び、イソスコポレチン(クマリン)が含有されることもある。
 当該新食品は、2009年以降、多様な国際市場において販売されている。
 NDAパネルは、当該新食品の染色体異常誘発特性を示唆する、提出されたin vitro染色体異常試験における陽性結果に着目する。要求されたフォローアップ試験であるin vivo哺乳類アルカリ・コメット・アッセイでは、当該新食品は、最初の接触部位(胃及び十二指腸)の組織において、試験された最高用量(2
,000 mg/kg体重(bw))の投与により陽性結果を誘発した。試験組織の組織病理学的評価から、コメット・アッセイの陽性結果は、細胞毒性よりも遺伝毒性に由来することが示された。
 以上の結果から、NDAパネルは、当該新食品はDNA損傷を誘発する可能性があり、懸念となると結論する。中でも、最初の接触部位に代表される組織群に対して、局所的な懸念となる。
 NDFパネルは、当該新食品の安全性は、如何なる使用条件下においても確立されないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6937