食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05740620149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、欧州における野生の有蹄動物と家畜の接点の分析(予備的結果)に関する外部機関による科学的報告書を公表
資料日付 2021年12月10日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月10日、欧州における野生の有蹄動物と家畜の接点の分析(予備的結果)に関する外部機関による科学的報告書(62ページ、2021年12月2日)を公表した。概要は以下のとおり。
 ENETWILDコンソーシアム(www.enetwild.com)は、欧州における野生の有蹄動物と家畜の空間的な接点を着実に明確化することを目標としており、これは共有する疾病のリスクを評価するために必須のものである。これは、欧州大陸における野生及び家畜有蹄動物の両グループに関する包括的なデータを(今回初めて)集積することにより、比較的類似した大きさの区分を用いて、欧州規模での可能性のある野生-家畜間の接点の暫定的リスクマップを提供するものである。(1)種の豊富さ(家畜及び野生の有蹄動物)、(2)動物種固有の占有率及び個体数(後者は家畜に関する)、及び(3)欧州でのこれらの空間的重複を空間的に提示している。
 宿主となる野生及び家畜動物などの動物群集における種の豊富さは、病原体の伝播及び疾病の結果を左右する可能性がある。最初のステップとして、共有する感染症の動態に関する今後の評価のための可能性のあるシナリオについてより深く理解するために、大規模な動物群集の多様な集団(assemblage)の特性評価を行う必要がある。欧州の陸地の約90 %は、1~5種の野生の在来有蹄動物が存在する。したがって、家畜と野生動物の接点は、欧州大陸に広く散在している。在来種のイノシシ、ノロジカ及びアカシカは広範に分布している種であり、欧州の野生/家畜群集の予測される集団(possible assemblage)の多くに存在している。有蹄動物の種の豊富さは欧州中央部で高く、西から東へ、アルプス(山岳有蹄動物の存在が種の豊富さを増加させる)から重要な大型動物狩猟の伝統及び外来種の存在する国々までに及び、欧州東部(バイソンのような典型的な北方動物種も見られる)まで続く。
 要約のため、変動的な分布域を持つ動物の広く多様な潜在的接点について、(野生及び家畜)動物種の一対一の組み合わせで提示している。ここで提示した分析は純粋に空間的なもので、行政レベルの区分に基づくものであるが、野生及び家畜有蹄動物の接点は、家畜の飼育方法(囲い、群又は放牧、バイオセキュリティーのレベルなど)、土地の造形及び利用法、野生動物の管理慣行、地域で行われているその他の要素に影響を受ける。そのため、欧州規模での接点のより詳細な描写が必要である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2021.EN-7038