食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05740320149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のビスフェノールAの存在に関連する公衆衛生へのリスクの再評価に関する科学的意見書案を公表し、意見公募を開始
資料日付 2021年12月15日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は12月15日、食品中のビスフェノールA(BPA)の存在に関連する公衆衛生へのリスクの再評価に関する科学的意見書案を公表し、2022年2月8日を締切りとして意見公募を開始した。科学的意見書の概要は以下のとおり。
 2015年、EFSAはBPAに対して、4 μg/kg 体重/日の暫定耐容一日摂取量(t-TDI)を設定した。2016年、欧州委員会(EC)はEFSAに、食品中のBPAの存在による公衆衛生へのリスクを再評価し、正式な(full)TDIを設定するよう委任した。
 この再評価のために、意見公募を経て事前に確立された手順書が使用された。EFSAの「食品接触材料、酵素及び加工助剤に関する科学パネル」(CEPパネル)は、BPA が直接的なメカニズムを通して遺伝毒性ハザードを引き起こす可能性は考えにくい(unlikely)~非常に考えにくい(very unlikely)と結論づけた。
 免疫系がBPAのばく露に最も敏感な健康アウトカム(health outcome)カテゴリーとして特定された。特に、Th17細胞の増加が臨界影響(critical effect)として特定された。これらの細胞は細胞の免疫機構において極めて重要であり、アレルギー性の肺の炎症(allergic lung inflammation)の発症に関与している。ヒト等価用量で表される0.93 ng/kg 体重/日のリファレンスポイント(reference point:RP)が臨界影響として特定された。不確実性分析は、Th17細胞よりも敏感なエンドポイントが他にはないことは90 %程度確実(around 90 % probable)であることを示した。
 したがってCEPパネルは、追加の不確実性係数(UF)は不要であり、特定されたRPに基づく健康影響に基づく指標値(HBGV)は合理的であると結論付けた。RPに対してUF 25を適用し、0.04 ng/kg 体重/日のTDIが設定された。このTDIとEFSAの2015年の意見書の推定食事性ばく露量との比較は、全年齢グループにおける平均及び95パーセンタイルの食事性ばく露量がTDIを2~4桁上回っていることを示した。EFSAは、ばく露量評価における不確実性を考慮しても超過が非常に大きいため、全年齢グループに対してBPAの食事性ばく露量による健康懸念があると結論付けた。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://connect.efsa.europa.eu/RM/s/publicconsultation2/a0l1v00000E8BRD/pc0109