食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05731010475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、学校給食における週一回のベジタリアンメニューの導入実験に関する報告書を公表
資料日付 2021年11月25日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は11月25日、学校給食における週一回のベジタリアンメニューの導入実験に関する報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 EGAlim法(訳注:農業食品部門の商取引関係の均衡と、すべての人が入手できる健康的で持続可能な食料に関する法律)は、2019年11月から二年間、実験的に学校給食で少なくとも週一回はベジタリアンメニューを実施することを定めている。ベジタリアンメニューは、肉や魚料理の代わりに他の動物由来食品(乳製品、卵)又は植物由来食品(穀類、豆類)で構成することができる。
 当該実験の条件を検証するために、衛生総局と食品総局は、以下の事項を明確にするためANSESに回答を求めた。
1. 肉・魚のないメニューの導入が小学校に就学している子供の栄養摂取量に及ぼす影響
2. ベジタリアンメニューの週当たりの推奨実施回数(上限又は下限)
 回答の期限に鑑み、ANSESは特に同庁が過去に実施した以下の研究調査及びデータを使用した。
・ビタミン及びミネラルの栄養参照量に関する意見書(2021年)
・第三回フランス国民食生活実態調査(INCA 3)(2017年)
・データベースCIQUAL
・4歳~17歳の子供のための国民健康栄養プログラム(PNNS)の食品基準改訂に関する意見書
 1への回答で、ANSESは、ベジタリアンメニューはバランスが取れ、豆類及び全粒穀物の摂取の重要性をより考慮しているという条件であれば、学校給食における週一回のベジタリアンメニューは、子供のすべての栄養必要量の供給に寄与することができることを明らかにした。
 2への回答で、ANSESは上記の条件であれば、肉・魚のないメニューの数を増やすことが子供の栄養バランスを変えることはないと強調している。したがって、このようなメニューの頻度の上限を提案することは適切ではない。ANSESは学校の食堂で提供されるベジタリアンメニューと非ベジタリアンメニューの構成を比較する一方で、ベジタリアンメニュー導入後の栄養摂取量の変化のシミュレーションも行ない、この結論に到達した。
 当該科学的評価は、学校給食でのベジタリアンメニューの実験的導入の枠内で、勧告を作成するための視座を与えるものである。但し、補足のデータを必要とするような健康リスク評価ではない。
 今日、ベジタリアンの摂取形態の問題は避けて通れないため、ANSESは動物由来食品を食事から全て又は部分的に除く人々の栄養必要量をカバーすることができる食品基準の作成を実施する。科学的により強固で完全なこの研究は、2022年末までに発表される予定である。
 「学校におけるベジタリアンメニューの実験の実施に向けた栄養上の勧告に関する概要報告書」(全6ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/NUT2019SA0205.pdf
 「ベジタリアンメニューの実験の枠内における学校給食での推奨実施回数に関する報告書」(全47ページ)は以下のURLから入手可能。
https://www.anses.fr/fr/system/files/NUT2020SA0101Ra.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/menu-v%C3%A9g%C3%A9tarien-hebdomadaire-%C3%A0-l%E2%80%99%C3%A9cole-l%E2%80%99anses-en-appui-%C3%A0-l%E2%80%99exp%C3%A9rimentation