食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05730780164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、2020年の人獣共通感染症の状況報告書を公表
資料日付 2021年11月26日
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概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は11月26日、2020年の人獣共通感染症の状況報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 毎年、RIVMはオランダ食品・消費者製品安全庁(VWA)の要請を受けて、最も重要な人獣共通感染症の概要を作成し、オランダにおけるその有病率を示している。対象となる人獣共通感染症は、医師及び獣医師が自治体の保健所(ヒトの場合)やVWA(動物の場合)に報告しなければならないものである。政策立案者は必要に応じて、効果的な措置を講じるために当該情報を活用することができる。
 2020年の最も重大な展開は、3月にオランダで発生した新型コロナウイルスの集団感染であった。新型コロナウイルスにはヒトだけではなく、動物、特にミンクにも感染することが判明した。政府はミンクがコロナウイルスをヒトに感染させないように対策を講じる予定だったが、ミンクの感染数は増加し続けた。その結果、2020年にオランダでのミンク飼育を以前の合意よりも早く止めることが決定された。
 もう一つの重要な展開は、オランダで報告された、鳥(ムシクイ類)のウエストナイルウイルスの初感染であった。2020年10月には、オランダで初めて8人のヒトから当該ウイルスが確認された。当該ウイルスの感染者の大半は発病せず、約5人に1人が発熱、頭痛、筋肉痛等の軽度のインフルエンザ様症状を発症する。感染者の内、脳炎等の重篤な疾患を発症するのは僅か1 %である。
 毎年、「人獣共通感染症の状況報告書」は異なるテーマを取り扱う。今年のテーマは「新興人獣共通感染症」である。これらは感染数が突然急増する可能性のある、新しい又は身近な人獣共通感染症である。当該テーマでは、野生動物、家畜、伴侶動物及びダニを介してオランダで突然増加する可能性のある新興人獣共通感染症と、その発生を防ぐために行われる内容を取り上げる。
 当該報告書(オランダ語、84ページ)は下記URLから入手可能。
https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2021-0190.pdf
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/publicaties/staat-van-zoonosen-2020