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資料管理ID syu05730770164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、胃腸感染症及び人獣共通感染症サーベイランスに関する年次報告書を公表
資料日付 2021年11月25日
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概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は11月25日、胃腸感染症及び人獣共通感染症サーベイランスに関する年次報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 RIVMは毎年、オランダにおける胃腸感染症の発生率をまとめている。今回初めて、すべてのこのような感染症に関する情報が一つの概要にまとめられた。2020年には、胃腸感染症の報告件数はそれ以前の年に比べて急激に減少した。これは恐らく新型コロナウイルス感染症の蔓延防止対策に因るものと考えられる。
 カフェやレストランの閉鎖、社交行事(ケータリングを含む)の数の減少、海外渡航の制限、人的接触距離の確保、手洗い等の衛生面へのより一層の配慮等により、ヒトと病原体の接触が減少した。もう一つの理由としては、新型コロナウイルス危機が原因で、恐らく胃腸感染症に罹患した人があまり医療機関を受診しなかったことが考えられる。
 2020年には、特にノロウイルス及びロタウイルスの感染者数が、それ以前の年に比べて減少した。これらのウイルスは主にヒトからヒトへの伝播によって蔓延する。サルモネラ症やカンピロバクター症等の食品由来感染症も著しく減少した。リステリア・モノサイトゲネスに感染して、リステリア症に罹患した人の数は変化していない。この細菌は特に燻製魚、チーズ、長期保存可能な肉製品に見られる。また、主に水や泥との接触を通して伝播するレプトスピラ症についても同様である。
 胃腸感染症は全体的に急減したが、2020年には注目すべき多くの集団感染が検出された。集団感染では、一つの感染源によって複数の人が罹患する。障害者施設で発生したSalmonella Enteritidisの集団感染がその一例である。当該施設では、ケータリング業者が配達したトルコ風ピザを食べた人々が感染した。船上のビュッフェ形式の食事に関わるノロウイルスの大規模な集団感染も発生した。また、食品(マスの切り身、ウナギ、ソフトチーズ)に関連したリステリア症の小規模な集団感染も3件発生した。
 当該報告書(オランダ語、114ページ)は下記URLから入手可能。
https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2021-0188.pdf
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/publicaties/jaarrapportage-surveillance-gastro-intestinale-infecties-en-zoonosen