食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05730550297
タイトル 国際獣疫事務局(OIE)、家きん及び野鳥での鳥インフルエンザの発生が増加しているため、監視を強化するよう注意喚起
資料日付 2021年11月19日
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分類2 -
概要(記事)  国際獣疫事務局(OIE)は11月19日、家きん及び野鳥での鳥インフルエンザの発生が増加しているため、監視を強化するよう呼びかけた。概要は以下のとおり。
 2021年5月1日以降、様々な地域の41か国で家きん及び野鳥における高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の発生が確認されている。現在アフリカ、アジア及び欧州に存在する当該疾病は、経済の安定、食料安全保障、そして生活を脅かしている。一般に「bird flu」として知られている鳥インフルエンザ(avian influenza)は、複数種の家きん、ペットの鳥類、野鳥、そして時にはヒトに感染する非常に伝染性の高い疾病である。この複雑な疾病は、遺伝的特徴が急速に進化する複数の亜型に分類されるウイルスによって引き起こされる。近年、HPAIウイルスの多数の亜型が、地理的に広範囲の多様な鳥類の個体群で循環している。特に2021年には、前例のない亜型の遺伝的多様性が鳥類において報告されており、困難な疫学的状況を作り出している。H5N1、H5N3、H5N4、H5N5、H5N6、又はH5N8が、現在世界中の家きん及び野鳥の個体群で循環している亜型である。
 鳥インフルエンザの季節的なパターンは過去10年間で十分に論証されており、大部分の発生は北半球の冬季に発生している。各国からOIE世界動物衛生情報システム(OIE-WAHIS)に報告されたデータを考慮すると、季節的な動態をより正確に予測できる。疾病発生は通常10月に増加し始め、2月にピークに達し、4月まで継続する。今年10月に既に家きん及び野鳥でのHPAIの約16
,000症例が報告されており、ウイルス循環のリスクが高まっていることを示している。まれに、当該疾病がヒトの健康にリスクをもたらす可能性もあり、これまでのところ、最近のいくつかのヒト症例は、現在循環している亜型H5N6に関連している。したがって、鳥インフルエンザは三機関(国際連合食糧農業機関(FAO)、OIE及び世界保健機関(WHO))の優先事項の1つであり、ワンヘルス・アプローチの下で取り組む必要がある。
 この越境性疾病の進化及び拡大を正確に監視するために、各国が疾病発生を適時にOIEに通知することが重要である。野生生物を含む家きん及び非家きん種で特定されたHPAIの症例は、通知の対象となる。更新された報告義務は、2022年1月1日から発効する予定である。各国はまた、家きん及び捕獲飼養野鳥(captive wild birds)で同定され、ヒトへ自然感染し深刻な健康影響に関連することが証明されている低病原性鳥インフルエンザウイルスによる感染も報告するよう求められる。鳥インフルエンザを専門とするOIEリファレンス研究所は、各国の必要に応じて、検体の診断において国の研究所を支援することが可能である。
 当該疾病は、家きん農家の生活及び国際貿易に影響を与え、またヒトへの伝播リスクもあるため、動物衛生部門では、疾病の拡大防止のために、農場、商取引及び生きた鳥市場において厳格なバイオセキュリティ対策を実施する必要がある。例えば、感染鳥を健康な鳥から隔離し、家きん施設を清掃及び消毒することが強く推奨される。野鳥における適切な監視プログラムの計画及び実施、また家きんと野鳥との直接的及び間接的な接触を避けることも、家きんにおける疾病発生を軽減し、ウイルスの家きん群への侵入を防ぐ上で同様に重要である。したがって、OIEは各国に対し、家きん種及び野鳥を含む非家きん種の両方で、監視活動を継続し、引き続き鳥インフルエンザ発生の報告を適時に行うことを求める。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際獣疫事務局(OIE)
情報源(報道) 国際獣疫事務局(OIE)
URL https://www.oie.int/en/the-world-organisation-for-animal-health-oie-calls-for-increased-surveillance-of-avian-influenza-as-outbreaks-in-poultry-and-wild-birds-intensify/