食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05730250149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、チアメトキサムを含有する植物保護製剤に対する欧州連合(EU)加盟国ドイツにより付与された緊急認可の評価に関するテクニカルレポートを公表
資料日付 2021年11月19日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月19日、チアメトキサム (thiamethoxam)を含有する植物保護製剤に対する欧州連合(EU)加盟国ドイツにより付与された緊急認可の評価に関するテクニカルレポート(2021年11月12日承認、12ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2021.EN-6969)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州食品安全機関(EFSA)は欧州委員会から、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009第53条第2項の規定に従い、2018年5月に屋外での使用が全て禁止された際に使用が制限されたてんさいへの使用を目的としたネオニコチノイド系有効成分(a.s.)のクロチアニジン、イミダクロプリド又はチアメトキサムを含有する植物保護製剤に対して、ドイツの管理当局が2020年に付与した緊急認可を検討するために技術支援を要請された。
 EFSAは、他の合理的な手段では抑制できない危険性のため、この緊急認可及びその広範囲の付与が必要であるかどうかを評価するよう求められた。この状況において、EFSAは、規則(EC) No 1107/2009第4条第7項(※訳注1)の適用に関する指令(mandate)の枠組みで作成されたEFSA殺虫剤プロトコル(※訳注2)に沿って、ドイツにおけるチアメトキサムの緊急認可に関連する情報を収集、評価した。本テクニカルレポートは、2020年にドイツで検討された一組の作物と有害生物の組合せの評価結果を要約したものである。
 評価の結果、てんさいとウイルスのベクターとしてのアブラムシの組合せに関して、代替の作用機序(MoA)を提供するために、チアメトキサムの十分な代替有効成分がドイツでは現在認可されていないことが明らかになった。本評価には、提示された用途に対する殺虫剤によらない代替品の評価を含む。四つの殺虫剤によらない方法が利用可能であるが、それらの方法の有効性は中程度に過ぎない、又は有効性はない。
(※訳注1) 植物保護製剤の市販に関する規則(EC) No1107/2009第4条第7項(抜粋):
植物保護製剤の認可基準の適用除外として、申請書に含まれる文書で裏付けられたエビデンスに基づき、非化学的方法を含めた他の利用可能な手段により抑制できない植物の衛生に対する深刻な危険を抑制するためにある有効成分が必要な場合には、当該有効成分の使用に際しヒト及び環境のばく露を確実に最小化するためにリスク低減措置がとられることを条件にして、その深刻な危険を抑制するために当該有効成分を必要な限られた期間認可することができるが、その期間は5年を超えてはならない。
https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/PDF/?uri=CELEX:02009R1107-20210327&qid=1637294275195&from=EN
(※訳注2) 非化学的方法を含む他の利用可能な手段により抑制できない植物の衛生に対する深刻な危険を抑制するための殺虫剤有効成分の必要性に関するデータ評価のためのプロトコル
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-1201
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.2903/sp.efsa.2021.EN-6969