食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05720550149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、植物におけるin vivo及びin vitroランダム突然変異誘発技術に関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年11月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月11日、植物におけるin vivo及びin vitroランダム突然変異誘発技術に関する科学的意見書を公表した(9月29日採択、PDF版30ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2021.6611)。概要は以下のとおり。
 突然変異とは、次世代に継承され得る遺伝物質の変化である。突然変異は自然界において自発的に発生し、進化の根底をなす駆動力の一つでもある。
 植物のin vivo及びin vitroランダム突然変異誘発では、突然変異発生頻度を高めるために物理的及び化学的突然変異誘発物質を適用し、重要な農業特性を有する栽培品種の選抜が加速される。
 欧州委員会はEFSAに対し、in vivo及びin vitroランダム突然変異誘発技術と、その技術と関連する突然変異の種類、及び、メカニズムの部類について、更に詳細な説明を提示し、in vivo及びin vitroランダム突然変異誘発技術が異なる技術と見なされるべきか否かを結論するよう要請した。
 欧州委員会からの要請に対応するため、in vivo及びin vitroの双方において植物に適用されるランダム突然変異誘発技術に関して、当該技術により形成される突然変異の種類に関して、及び、当該突然変異形成の根底にある分子メカニズムに関して、情報収集のための文献検索を実施した。
 遺伝子組換え生物に関するパネル(GMOパネル)は、以下のとおり結論する。
・ 大半の物理的及び化学的突然変異誘発技術がin vivoとin vitroの双方で適用されている。
・ 突然変異プロセス及び修復メカニズムは細胞レベルで作用するため、in vivoあるいはin vitroにおける突然変異誘発物質の適用に差異はない。
・変異原がin vivoで適用されるか、あるいは、in vitroで適用されるかに関わらず、特定の変異原により誘発される変異の種類は同一であると予想される。
 事実、所与の植物種における同一突然変異及びそれから派生する形質は、in vivo及びin vitroの双方のランダム突然変異誘発を適用して獲得される可能性があり、結果として生じる突然変異体は差別化不可能であると推測される。
 以上から、GMOパネルは、in vitroあるいはin vivoアプローチにより獲得された植物の差別は正当化されないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6611