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資料管理ID syu05720460164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、2020年のオランダにおける食品由来病原体の疾病負荷に関する報告書を公表
資料日付 2021年11月15日
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概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は11月15日、2020年のオランダにおける食品由来病原体の疾病負荷に関する報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 RIVMは、胃腸感染症による健康障害や死亡が原因で失われる平均年数(疾病負荷)の分析を実施している。これらの感染症の原因となる14の病原体(※訳注)は、食品(これらの病原体感染の約60 %を占める)だけでなく、環境(例えば地表水を介して)、動物、他人を介して体内に侵入することがある。
 これらの14種類の病原体による疾病負荷は、2019年と比べ2020年にははるかに低くなった。これは恐らく、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止を目的とした2020年3月からオランダで実施された対策によるものと思われる。レストランやカフェの閉鎖、対面会合の禁止、海外渡航の制限、手洗い等の衛生面への配慮がその一例である。また、検査室診断等が必要なこれらの疾患に対して、医療機関の受診や治療を受ける人が減った可能性もある。
 疾病負荷の定量化には、国際的な指標であるDALYs(障害調整生存年)が用いられる。2020年の食品を介した推定の疾病負荷は3
,600 DALYsであり、2019年(4
,600 DALYs)比で22 %減少した。2020年における14の病原体のDALYsの合計は約7
,300であり、2019年、2018年、2017年(各年約11
,000 DALYs)と比べて34 %少ない。
 2020年の疾病負荷の総費用は2億8
,200万ユーロと推定され、2019年(4億2
,300万ユーロ)及び2018年(4億2
,600万ユーロ)に比べて大幅に減少した。当該費用には入院等の直接医療費のほか、交通費等の患者やその家族が負担する費用、長期欠勤等により他の部門で発生する費用も含まれる。また、汚染食品に起因する費用についても、2020年は1億5
,300万ユーロであり、2019年(1億8
,100万ユーロ)及び2018年(1億7
,800万ユーロ)に比べて減少した。
 当該調査は、健康福祉スポーツ省が委託したものである。調査結果は、疾病負荷及び人々の食品由来病原体の様々な感染経路についての洞察を政策立案者に提供する。また、当該調査により食品由来感染症による疾病負荷や関連費用の長期的な傾向をモニタリングすることができる。
 当該報告書(50ページ)は下記URLから入手可能。
https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2021-0161.pdf
(※訳注)カンピロバクター属菌、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O157、サルモネラ属菌、リステリア・モノサイトゲネス、セレウス菌、ウェルシュ菌、黄色ブドウ球菌、ノロウイルス、ロタウイルス、A型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、クリプトスポリジウム、ジアルジア、トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/publicaties/disease-burden-of-food-related-pathogens-in-netherlands-2020