食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05720270314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、ウナギをアリザリンレッドSでマーキングすることによる健康影響に関する評価についての意見書を公表 |
資料日付 | 2021年11月5日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は11月5日、ウナギをアリザリンレッドSでマーキングすることによる健康影響に関する評価についての意見書(2021年11月5日付け、034/2021)を公表した。概要は以下のとおり。 ヨーロッパウナギの資源を安定化させるために、ウナギの稚魚は大西洋沿岸で漁獲された後、内水面に再放流される。ウナギは、直ちに放流されるか(ガラスウナギ資源)、或いは養殖場で飼育された後に放流される(養殖ウナギ資源)。ウナギは、放流される前に、講じられる措置の管理改善を意図してマーキングが行われる。その際、アリザリンレッドS(ARS)という染料が使用されることが多い。 ARSは主に骨機構に蓄積され、数年後に再度採捕されたウナギから検出することができる。BfRは、ARSでマーキングされたウナギの摂取及び摂取による考えられる健康影響を取り上げた。 現在の知見に基づけば、リスク評価は不可能である。マーキングされたウナギを日常的に摂取すると考えられる特定の集団におけるARS摂取量を推定するための情報や、ARSの毒性に関して評価するための他のデータが欠如している。 BfRは、現時点では、食用ウナギの組織に発生する可能性がある残留ARSの毒性に関しては予備評価のみが可能であると考える。 予備評価では、「毒性学的懸念の閾値」(TTC)手法が使われた。TTCにより、ある物質に関して、現在の知見に基づけば健康影響の生じる可能性は低いと考えられる一日当たりの最大摂取量が示される。 BfRの専門家らは、ARSの化学構造上の特徴は遺伝毒性の可能性を示唆していると判断した。 そこで、毒性学的指標値を推定するために、TTC値である0.0025 μg/㎏体重が根拠として用いられた。更に、ウナギの筋組織におけるARS含有量は検出限界値である8.9 μg/kgと推定された。これに基づくモデル計算では、成人がウナギを長期的に摂取した場合に、遺伝毒性(変異原性)物質に関するTTC値を超えない量は、平均で、一日当たりウナギ0.28 g/㎏体重であった。しかし、少なくとも、特定の集団は、より長期間に0.28 g/kg体重を超えるウナギを摂取する可能性があると考えられ、これにより遺伝毒性(変異原性)物質に関するTTCの超過に繋がる。これらの計算は大きな不確実性を伴う。 今回の評価は、TTCの概念の毒性学的関連性に関するものであることから。最終的なリスク評価ではない。健康影響評価を行うためには、更なる調査研究が必要である。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | https://www.bfr.bund.de/cm/343/markierung-von-aalen-mit-alizarinrot-s-zur-bewertung-gesundheitlicher-risiken-sind-weitere-studien-erforderlich.pdf |