食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05720060149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価414:2-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒドに関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年11月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月11日、香料グループ評価414(FGE.414):2-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒド(2-hydroxy-4-methoxybenzaldehyde)に関する科学的意見書(2021年9月29日採択、26ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2021.6883)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの「食品添加物及び香料に関する科学パネル」(FAFパネル)は、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1331/2008の規定に従って新たな香料物質としての2-ヒドロキシ-4-メトキシベンズアルデヒド[FL-no: 05.229]の安全性を評価するよう要請された。
 同物質は化学物質グループ23(欧州委員会規則(EC) No 1565/2000)に属し、FGE.52及びFGE.20改訂4において評価されたヒドロキシ及びアルコキシ環置換ベンジル誘導体(hydroxy- and alkoxy-ring substituted benzyl derivatives)と構造的に関連する。
 FAFパネルは、食品中又は食品表面に使用される香料のリスク評価に必要なデータに関するEFSAのガイダンス(※訳注)に準じたグループに基づく手法(group-based approach)に従って、当該候補物質を評価するのに十分な構造上/代謝上の類似性を検討した。
 [FL-no: 05.229]の製造工程、成分及び安定性に関して提出された情報は十分であると考えられた。当該物質で実施された試験から、FAFパネルは遺伝毒性に関連する懸念はないと結論付けた。
 QSAR(定量的構造活性相関)による潜在的な代謝物の評価及び構造的類似物質から得られる情報に基づき、様々な代謝経路が予測されるが、それらは無害の代謝物である。
 [FL-no: 05.229]に関する推定ばく露量(小児24 μg/人/日、成人60 μg/人/日)は構造クラスIに対する毒性学的懸念の閾値(TTC)を下回った。したがって、毒性試験の必要はなく、FAFパネルはEFSAのガイダンスのA3段階において、意図する用途及び意図するレベルで香料物質として使用される場合、当該物質に安全性の懸念はないと結論付けた。当該物質及び三つの構造類似物質の推定累積ばく露量(成人2.4 mg/kg体重/日、小児6.2 mg/kg 体重/日)は構造クラスIに対するTTCを上回るが、構造類似物質のうちの一つであるバニリン(vanillin)に対する0~10 mg/kg体重/日の許容一日摂取量(ADI)を下回る。したがって、これらの4物質[FL-no: 05.015、05.018、05.229及び09.749]への累積ばく露量も安全性の懸念を引き起こさない。
(※訳注)食品中又は食品表面に使用される香料のリスク評価に必要なデータに関するEFSAのガイダンス
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.2903/j.efsa.2010.1623
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6883