食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05720050149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、生後16週齢未満の乳児用食品中の食品添加物としての脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド(E471)の再評価、及び全集団グループ用の食品中に用いる食品添加物としてのそれらの再評価の追跡調査に関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年11月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は11月8日、生後16週齢未満の乳児用食品中の食品添加物としての脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリド (Mono-and diglycerides of fatty acids)(E471)の再評価、及び全集団グループ用の食品中に用いる食品添加物としてのそれらの再評価の追跡調査に関する科学的意見書(2021年9月30日採択、44ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2021.6885)を公表した。概要は以下のとおり。
 脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリドは2017年、EFSAの旧「食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル」(旧ANSパネル)により再評価された。
 この評価の追跡調査として、EFSAの「食品添加物及び香料に関する科学パネル」(FAFパネル)は、生後16週齢未満の乳児用(※訳注)の食品区分13.1.1(乳児用調製乳)及び13.1.5.1(特別医療目的の乳児用食事療法食品及び乳児用特別調製乳)に属する食品中の食品添加物としての使用に対する脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリドを評価するよう要請された。さらにFAFパネルは、当該食品添加物が一般集団用の食品中に使用される場合の2017年における再評価の間にすでに特定された問題に対応するよう要請された。
 FAFパネルは、最高用量の試験での利用可能な動物試験、及び販売後のデータから、有害影響は示さないと考えた。母乳からの脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリドの合計への一日ばく露量と、乳児用調製乳におけるE471の使用に由来する脂肪酸のモノグリセリド及びジグリセリドの合計への一日ばく露量との比較が行われた。FAFパネルは、結果として、ばく露量は同程度であると指摘した。
 全体としてFAFパネルは、E471が食品区分13.1.1及び13.1.5.1中の食品添加物として、及び欧州議会及び理事会規則(EC) No 1333/2008附属書IIIの規定に従って使用される場合、安全上の懸念の理由はないと結論付けた。有害元素及び不純物に対するリスク評価は、E471のEU規格書におけるヒ素、鉛、カドミウム及び水銀に対する現行の最大基準値(maximum limit)を引き下げ、グリシジルエステル類、3-モノクロロプロパンジオール及びエルカ酸の基準値を含める必要性を明確に示した。
(※訳注)生後16週齢未満の年齢がガイダンスで選ばれたのは、この週齢以前に補完食が導入されることは想定されておらず、乳児はこの週齢まで唯一の食品源として調製乳にばく露されるためである。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6885