食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05710230149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、グリホサートに関する大豆中のインポートトレランスの設定に関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2021年10月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月28日、グリホサート(glyphosate)に関する大豆中のインポートトレランスの設定に関する理由を付した意見書(2021年9月23日承認、48ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2021.6880)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第6条の規定に従って、Corteva社はドイツの管理当局に対して、有効成分グリホサートに関する米国から輸入される遺伝子組換え(GM)大豆中のインポートトレランスを設定するよう申請書を提出した。当該遺伝子組換えは除草剤グリホサート耐性を付与する。
 申請を裏付ける提出データは、大豆に関する最大残留基準値(MRL)案を導出するのに十分であった。大豆中の規制のための現行の残留物の定義(グリホサートのみ)に従ってMRLが算出される場合、20 mg/kgの現行MRLが改正される必要があることを示すものはない。しかしながら、グリホサート耐性(CP4-EPSPSたん白質)大豆に関するMRLのレビューの間に提案された規制のための残留物の定義(グリホサート、アミノメチルホスホン酸(AMPA)及びN-アセチル-グリホサートの合計をグリホサートとして表す)に従って、50 mg/kgのMRLも算出された。このMRLレビューによって導出された規制のための残留物の定義を実施する可能性、したがって大豆に関する現行MRLの改正の必要性に関してリスク管理者の決定が行われる必要がある。
 バリデーションがとれた0.05 mg/kg(各化合物に関して)の定量限界(LOQ)で、検討対象の作物中のグリホサート、AMPA及びN-アセチル-グリホサートの残留物を管理するのに適切な分析法が利用可能である。しかしながら、(水分及び脂肪分が高い食品並びに乾燥した作物中の) N-アセチル-グリホサート及び(全食品中の)AMPAに関する確認方法がまだ欠落している。
 EFSAは、グリホサートの現行の用途及び大豆に関するインポートトレランスから生じる残留物の短期的及び長期的摂取が消費者の健康にリスクを及ぼすことは考えにくいと結論付けた。しかしながら、慢性ばく露量の算出は、MRLレビューの間に特定されたデータギャップに関連する不確実性によって影響を受け、グリホサートの現行の用途に関するMRLが最近のMRLレビューにおいて勧告されたとおりに改正されることを前提にしている。
 欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009の規定に基づく当該有効成分の認可更新に関するピアレビューが継続中であり、したがって本意見書の結論は、ピアレビューの結果に照らして再検討する必要がある。
 EFSAによるMRL改正案は以下のとおり。
品名      現行MRL mg/kg       MRL改正案 mg/kg
①大豆       20             変更なし
②大豆       -              リスク管理機関の更なる検討を要する
規制のための残留物の定義
①グリホサート
②グリホサート、AMPA及びN-アセチル-グリホサートの合計をグリホサートとして表す
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6880