食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05700440149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、動物衛生法のカテゴリーA疾病(羊痘・山羊痘)の管理措置の評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2021年10月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月18日、動物衛生法のカテゴリーA疾病(羊痘・山羊痘)の管理措置の評価に関する科学的意見書(89ページ、2021年9月22日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAは、欧州委員会から動物伝染病(transmissible animal diseases)に関する規則(EU) 2016/429(動物衛生法)に基づくカテゴリーAリスト(※訳注)に含まれる疾病に対する複数の管理措置の有効性を評価する要請を受けた。本意見書はこのような評価予定の管理措置に関する一連の意見書の一つであり、羊痘・山羊痘に対する管理措置の評価を対象としている。
 本意見書では、以下の項目の有効性に関し、EFSA並びに動物衛生及び動物福祉に関する科学パネル(AHAWパネル)の専門家によるレビューが行われた。(i)臨床及び検査機関のサンプリング手順、(ii)モニタリング期間、(iii)保護及び監視区域の最小半径、並びにこれらの区域で措置を適用すべき最短期間。この一連の意見書に用いられる一般的な方法論は別に公表されているが、本意見書では保護及び監視区域の最小半径の評価に用いた伝播カーネル(transmission kernel)を提示している。これらの評価しなければならなかった管理措置に関する複数のシナリオは、評価開始に先立って設計され、合意された。
 集団感染が疑われる場合、動物の移動が許諾される場合、また動物集団の再生を目的とする場合における、獣医師の訪問及び検査室検査に基づく様々なリスクベースの検体採取手順が評価された。21日間のモニタリング期間は有効であると評価された。感染が確認された施設から半径3 kmの保護区域を越えて伝播が発生する確率は9.6 %(95 % CI: 3.1~25.8 %)と推定され、半径10 kmの監視区域を越えた伝播確率は2.3 %(95 % CI: 1~5.5 %)と推定された。これは疾病の拡大を封じ込めるのに十分であると判断でき得る(95 %の確率で伝播を封じ込める半径は5.3 km)。(疾病)拡大を99 %の確率で封じ込めるためには、その半径を19.4 km(95 % CI: 9.8~26.8 km)まで広げる必要がある。これによりその面積が4倍になるため、監視区域内の農場の数は増加する可能性がある。
(※訳注)同規則第9条第1項(a)で言及される、欧州連合(EU)内で通常発生せず、検出され次第直ちに根絶措置を実施しなければならないとする疾病。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/9980