食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05700430294
タイトル 世界保健機関(WHO)、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/8/9~10/1)を公表(鳥インフルエンザA(H5)ウイルス)
資料日付 2021年10月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  世界保健機関(WHO)は10月、人獣共通感染症のインフルエンザに関する概要及び評価報告書(2021/8/9~10/1)を公表した(7ページ)。鳥インフルエンザA(H5)ウイルスに関する概要は以下のとおり。
・感染状況
2021年8月8日の前回のリスク評価以降、インフルエンザA(H5N6)ウイルスによる11症例が中国からWHOへ報告された。2021年8月9日~10月1日に中国からWHOへ報告された同亜型ウイルスによるヒト症例は以下のとおり。
発症年月日、報告した省、性別、年齢、入院日、報告時点の病状、家きんへのばく露の順に記載
1. 2021年7月26日発症、湖南省、女性、55歳、8月1日入院、重症、ばく露有り
2. 2021年7月31日発症、広東省、女性、52歳、7月31日入院、危篤、ばく露有り
3. 2021年8月2日発症、湖南省、男性、54歳、8月2日入院、軽症、ばく露有り
4. 2021年8月14日発症、広西、女性、26歳、8月19日入院、死亡、ばく露有り
5. 2021年8月17日発症、広西、男性、55歳、8月17日入院、危篤、ばく露有り
6. 2021年8月23日発症、広西、男性、55歳、8月30日入院、重症、ばく露有り
7. 2021年8月25日発症、広西、女性、48歳、8月29日入院、重症、ばく露有り
8. 2021年8月28日発症、湖南省、女性、58歳、情報なし、情報なし、ばく露有り
9. 2021年9月8日発症、湖南省、女性、40歳、9月9日入院、重症、ばく露有り
10. 2021年9月13日発症、広東省、男性、53歳、9月18日入院、重症、ばく露有り
11. 2021年9月16日発症、重慶市、男性、72歳、9月19日入院、死亡、ばく露有り
 湖南州から報告された2症例(55歳女性及び54歳男性)は関連がある(妻と夫)。当該事例はA(H5N6)症例で初めて報告されたクラスターとなるが、ヒトからヒトへの伝播よりも共通したばく露による可能性が高いとみられる。当該女性(妻)は生きた家きん市場から、と殺されて間もないアヒルを購入し、その夫は発病前に妻と共にそれを調理していた。
 報告時点で、その他の症例の濃厚接触者の中で疑い症例は検出されなかった。報告時点でばく露歴が不明確な1例を除き、他の全ての症例は、生きた家きん又は生きた家きん市場へのばく露による散発的な感染であった。
 国際獣疫事務局(OIE)への報告によると、アフリカ、欧州及びアジアの鳥類において、様々なインフルエンザA(H5)亜型のウイルスが引き続き検出されている。
・リスク評価
(1)鳥インフルエンザA(H5)ウイルス感染の更なるヒト症例が発生する可能性
 全体として、リスク評価に変更はない。ヒト症例のほとんどは、感染した家きん又は生きた家きん市場等の汚染された環境との接触を通じてA(H5)ウイルスにばく露された散発的な感染であった。当該ウイルスは動物及び関連する環境中で検出され続けているため、更なるヒトの症例が予想され得る。
(2)鳥インフルエンザA(H5)ウイルスがヒトからヒトへ伝播する可能性
 今回初めて、インフルエンザA(H5N6)症例の家族クラスターが報告された。当該事例の場合、ヒトからヒトへの伝播は、共通した家きんへのばく露による可能性よりも低いと報告されている。医療従事者を含むA(H5)ウイルス感染の小規模なクラスターが以前に報告されているが、現在の疫学的及びウイルス学的エビデンスでは、インフルエンザA(H5)ウイルスはヒト間での持続的な伝播能力を獲得していないと示唆されているので、その可能性は低い。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 世界保健機関(WHO)
情報源(報道) 世界保健機関(WHO)
URL https://cdn.who.int/media/docs/default-source/influenza/human-animal-interface-risk-assessments/influenza_summary_ira_ha_interface_oct_2021.pdf