食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05700310475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、マルコ・プロジェクト(フランス北部オパール海岸の海洋・沿岸研究)へのANSESの貢献の内容を公表
資料日付 2021年10月13日
分類1 -
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は10月13日、マルコ・プロジェクト(フランス北部オパール海岸の海洋・沿岸研究)へのANSESの貢献の内容を公表した。概要は以下のとおり。
 ANSES、リトラル・コート・ドパール大学(ULCO)、フランス国立科学研究センター(CNRS)、リール大学、フランス国立海洋研究所(IFREMER)が参加する海洋環境と水産物の総合的な研究を目的とする「マルコ・プロジェクト」が、6年の研究期間を経て終了した。
 当該プロジェクトでANSESは、特にマイクロプラスチックに焦点を当て、水産資源の品質と安全性に関する研究を行なった。
1. 軟体動物と魚の汚染に関する研究
ムール貝、ザル貝、魚によるマイクロプラスチックの摂取に関する知見が得られた。「欧州の他の地域に比べて、フランス北部の沿岸地帯では、ムール貝、ザル貝に含まれるマイクロプラスチックが少ないことが観察された。英仏海峡は船舶の往来が激しいので、もっと大量に存在するのではないかと危惧していた」とANSESの食品安全研究所、漁業・養殖製品物理化学研究施設長のGuillaume Duflos氏は説明する。また、ムール貝がマイクロプラスチックを摂取することで、ムール貝が保有する微生物相の組成が変化することもわかった。魚については、魚が摂取したマイクロプラスチックは、筋肉組織に見られるものは非常に少なく、消化器系に残ることが明らかになった。
2. 魚の病原体に関する研究
IFREMERが英仏海峡と北海で実施している漁業調査活動を利用してサンプルを採取し、魚の汚染状況を調査した。当該プロジェクトにより、水産養殖におけるビブリオ属細菌を研究することも可能になった。当該プロジェクトの枠組みで得られた複数の分子生物学の分析ツールを用いて、養殖魚の微生物相の多様性を詳細に分析した。これらの研究は、微生物相の組成と病原性ビブリオの存在との関連性を理解し、最終的に水産養殖における汚染を制御することを目的としていた。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/projet-marco-six-ann%C3%A9es-de-recherches-sur-la-mer-en-c%C3%B4te-d%E2%80%99opale