食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05700120475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、食品添加物として使用されるナノ材料のリスク評価方法に関する指針を公表 |
資料日付 | 2021年10月11日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は10月11日、食品添加物として使用されるナノ材料のリスク評価方法に関する指針を公表した。概要は以下のとおり。 食品中のナノ材料の存在は、それらが健康にもたらす可能性のあるリスクについて多くの疑問を投げかける。特に、食品添加物として使用されている二酸化チタン(E171)は、その使用の安全性が欧州食品安全機関(EFSA)によって疑問視されており、2022年から欧州連合(EU)域内で使用が禁止される方向にある。フランスでは、2017年と2019年にANSESが公表した意見書を受けて、2020年1月からE171の使用が一時停止されている。 これらのリスクを評価できるようにするには、標準的なアプローチは不十分である。「ナノ材料は、その複雑さ・特性・挙動から、「ナノ特異的な」リスク評価アプローチの対象となる必要がある」とANSESの科学コーディネーターBruno Teste氏は説明する。 当該指針は、過去10年間のANSESによる継続した研究の一環をなしており、科学的議論や、加工されたナノ材料の健康に対するリスク評価に最も適合する方法を探求するのに貢献するものである。 当該リスク評価の前に必要な新たな研究について、ANSESは以下を勧告している。 ・ANSESは評価の第一段階で、食品の添加物や成分として使用され、疑われている30の物質をすでに特定している。電子顕微鏡検査のアプローチを介して、これらの物質に関する物理化学的特徴評価の研究をできるだけ早く実施する必要性があること(サイズと粒度分布の測定は、これらのナノ材料のリスク評価に先立つ不可欠な工程である為)。 ・物理化学的特性評価、ばく露計算、毒性学的研究に関する試験条件は標準化されるに値すること(これにより、リスク評価の枠内で利用できる適合データの取得が促される)。 ナノ材料の安全性が実証されていない限り、労働者、消費者、環境のナノ材料へのばく露を制限する必要があり、そのためにはこれらの物質を含まず、機能・効能・コストの面で同等の安全な製品を選ぶことをANSESは勧告している。 ANSESの意見書「食品中のナノ材料に特異的な健康リスク評価の指針」(フランス語、86ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.anses.fr/fr/system/files/ERCA2016SA0226.pdf |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | https://www.anses.fr/fr/content/un-guide-sp%C3%A9cifique-pour-%C3%A9valuer-les-risques-sanitaires-des-nanomat%C3%A9riaux-dans-l |