食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu05690690334 |
タイトル | アイルランド食品安全庁(FSAI)、低温殺菌されていない植物ベースの発酵製品に関する生産者向けの食品安全ガイダンスを公表 |
資料日付 | 2021年9月23日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | アイルランド食品安全庁(FSAI)は9月23日、低温殺菌されていない植物ベースの発酵製品に関する生産者向けの食品安全ガイダンスを公表した。概要は以下のとおり。 当該ガイダンスノートは、生産者が安全な製品を製造する一助とするための、「非加熱喫食用(RTE)の低温殺菌されていない植物ベースの発酵製品に関する適正製造規範(GMP)」である。 当該ガイダンスは、このような飲料(コンブチャ(訳注:紅茶キノコ)、ケフィア及びジンジャーソーダなど)に関するFSAIによる調査結果を受けて公表された。調査からは、一部の飲料のアルコール濃度に問題があることが示された。欧州連合(EU)の表示規則では、1.2 %を超えるアルコール量を含有する食品は、消費者の選択に対する情報提供のために表示に記載しなければならない。 産業界向けの新たなガイダンスは、植物ベースの発酵製品に関し、EU及びアイルランドの食品関連法を遵守し、安全で一貫性のある生産、保存、取り扱い及び表示を行うための情報を提供する。 FSAIは、アイルランド及びその他の国では、近年、低温殺菌されていない植物ベースの製品の人気が高まっていると述べる。職人によるものであれ、大規模な営利企業によるものであれ、生産者は様々な製造方法や原材料を使用しており、製品の内容や品質にはばらつきがある可能性がある。発酵のプロセスは、食品生産において新しいものではないが、最終製品が安全に消費されることを確実にするには、発酵に関わる生物学的プロセスの基本的な理解が必要である。特に、低温殺菌されていない発酵飲料は、特定の条件下では、取り扱いや保存中に発酵が継続し、相当の濃度までアルコールが蓄積する可能性があるため、リスクが高くなる。 FSAIの調査では、アイルランドで市販されている32の製品の代表検体が調べられ、EU及びアイルランドの食品表示及び健康強調表示に関する法令の順守レベルが調査された。13 %(4検体)において、表示記載基準である1.2 %を上回るアルコール量が記載されていなかった(未記載のアルコール量は1.5~3.9 %)。また、91 %(29検体)において、認可されていない栄養素や健康強調表示(「良いことが満載(full of goodness)」「生きた微生物を含有(contains live cultures)」など)が行われていた。更に、75 %に当たる24検体において、義務付けられている表示情報(生産者の所在地、成分表及び賞味期限/消費期限など)がなかった。 当該ガイダンスノート(59ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.fsai.ie/GN_Manufacturing_FermentedProducts/ FSAIの調査書「アイルランドの市場で入手可能な植物ベースの発酵飲料の調査」(9ページ)は以下のURLから入手可能。 https://www.fsai.ie/Survey_FermentedVeg/ |
地域 | 欧州 |
国・地方 | アイルランド |
情報源(公的機関) | アイルランド食品安全庁 |
情報源(報道) | アイルランド食品安全庁(FSAI) |
URL | https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/fermented_products_guidance_23092021.html |