食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu05690580306
タイトル スペイン農業水産食糧省(MAPA)、スペインにおける伝達性海綿状脳症(TSE)に関する2020年疫学報告書を公表
資料日付 2021年9月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  スペイン農業水産食糧省(MAPA)は、スペインにおける伝達性海綿状脳症(TSE)に関する2020年疫学報告書(全46ページ、スペイン語)を公表した(公表日記載なし、情報確認日9月29日)。概要は以下のとおり(訳注:目次及び概要・結論の抜粋)。
1. データとプレゼンテーション
2. 牛海綿状脳症(BSE)
2.1. 2020年1月1日から12月31日までのBSEの状況の概要(以下本文中から抜粋)
・2000年から2020年12月31日までの累計発生件数は799件である。
・2020年1月1日から12月31日までの期間、非定型BSE陽性動物が1頭検出されている(検体採取月を基準とする)。
・2020年の間に、62
,565頭の牛がBSEサーベイランスプログラムのもとで検査され、そのうち98.31%(61
,510頭)が「死亡牛又は消費以外の目的でと畜された牛」に属していた。
2.2. 2000年から2020年までのスペインにおけるBSEの動向と2020年における状況
a) 疫学的監視の動向と特徴、疑いのある動物の監視
b) BSE発生件数の動向と特徴
c) 各自治州における発生分布と特徴
d) 罹患動物の年齢に基づいた発生分布
 上記データからの結論(本文中から抜粋)
・スペインでは、BSE症例の着実な減少が観察されており、2007年に減少は最大のピークを迎え、46 %に達した。
・時系列のトレンド分析では、2002年から2020年までの期間全体で有意に減少していることが示された(傾向に関するマンテル検定 p<0.001)。
・診断された症例の平均年齢の分析によると、当初の平均年齢6.4歳は、2014年に18.66歳のピークを迎え、2017年には16.4歳となっている。
・罹患数が一定となってきていることも鑑みて、症例数の減少とその平均年齢の上昇は、適用された管理手段の有効性を証明している。
・遡った識別調査の結果から、2003年から2010年までの期間における非定型株による有病率は低く一定しており、高齢の動物に発生していると結論づけられる。これらの結果は、調査対象となった欧州のマイクロステート(EEMM)においても同様であることを含め、近年の結果が示し続けているように、得られたデータは、非定型BSEは自然発生的で散発的な疾患であるという仮説を補完するものである。
・疫学的指標が良好に推移したことから、スペインは国際獣疫事務局(OIE)に「無視できるBSEリスク」の国としての認定を申請し、2016年5月に認定を受けた。その後も認定は更新されている。申請に至った要件が満たされ続ける限り、認定は維持されるであろう。
3. スクレイピー(Scrapie、Tembladera又はPrurigo Lumbar)
3.1. 2020年1月1日から12月31日までのスクレイピーの状況の概要(以下本文中から抜粋)
・2020年の間に合計20件のスクレイピーの発生が発表されており(検体採取月を基準とする)、2000年から2020年の総発生件数は576件である。
・2020年1月1日から12月31日までに発生した20件の内訳は、動物種別では、めん羊13件及び山羊7件、スクレイピー型別では定型が7件及び非定型が13件であった。
・2020年に陽性となった動物の総数(発生+二次症例数)は288頭であった。
・2020年には計56
,816頭の動物に対し検査が行われ、検査数と陽性数の両方においてより大きな割合を占めたのは、「死亡動物又は消費以外の目的でと畜された動物」(23
,245頭が検査され、13頭が陽性)である。(訳注:23
,245頭の内訳は、めん羊12
,599頭及び山羊10
,646頭)
3.2. 2000年から2020年までのスペインにおけるスクレイピーの動向と2020年における状況
a) 疫学的監視の動向と特徴
b) スクレイピー発生件数・症例数の動向と特徴
c) 各自治州における発生分布と特徴
d) 遺伝子型別
附属書:EFSAに向けた年次報告書において発表する情報
地域 欧州
国・地方 スペイン
情報源(公的機関) スペイン農業水産食糧省(MAPA)
情報源(報道) スペイン農業水産食糧省(MAPA)
URL https://www.mapa.gob.es/es/ganaderia/temas/sanidad-animal-higiene-ganadera/informe_epidemiologicoeets_2020_tcm30-576227.pdf